麻布中学校2002年算数第4問(解答・解説)

麻布中学校2002年算数第4問(解答・解説)の図
黄色の部分と黄緑色の部分をあわせた扇形の孤の長さは、小円板の周りの長さと等しくなる(小円板の円周を大円の円周に貼り付けることをイメージすればいいでしょう)から、10×3.14(cm)となります。
これは大円の円周(24×3.14(cm))の
  10×3.14/(24×3.14)
 =5/12倍
となるから、求める(あ)の角度は
  360×5/12
 =150度
となります。
求める面積は
  黄色の部分の面積+水色の部分の面積
 =(12×12×3.14−2×2×3.14)×5/12+5×5×3.14
 =175/3×3.14+25×3.14
 =250/3×3.14 ←3.14の計算はまとめてしましょう。3.14×25=78.5となることは覚えておくとよいでしょう。
 =785/3cm2
となります。
(2)
(1)より、小円板は、360度回転(自転)するごとに、大円の周りを150度回転(公転)することがわかりますね。
小円板がもとの位置に戻るのは、大円の周りを360度回転(公転)したときだから、小円板の点Aが再び図1のように大円の点Xと重なるのは、ちょうど
  30×5×12 ←150と360の最小公倍数です。
 =150×12(度)
回転(自転)したときだから、小円板の点Cは12回大円と接することになります。
なお、上の解説では、麻布の誘導((あ)の角度を求める誘導)を利用して解きましたが、自転1回転に対して公転5/12回転で、公転が整数になることから、自転12回転に対して公転5回転としてもいいでしょう。



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