神戸大学2010年後期理系数学第5問・経済数学第3問(解答・解説)

(1)
赤色を塗る頂点の組み合わせは、A−G、B−H、C−E、D−Fの4通りになります。 ←樹形図で書き出そうとすれば、最も離れた2頂点を赤色で塗るしかないことに気づくはずです。結局のところ、立方体の対角線の本数を数えていることになります。
(2)
 A−B−G
     H
 A−C−E
     F
     G
     H
 A−D−F
     G
上のように樹形図を少しかいてみると、(あ)立方体のある辺の両端の頂点に赤色を塗った場合、その両端のいずれか一方の頂点と最も離れた頂点に赤色を塗る必要があることと(い)立方体のある面の対角線の両端の頂点に赤色を塗った場合、その面の反対側の面の4頂点のいずれかに赤色を塗る必要があることがわかりますね。
ただ、(い)の場合で4頂点のいずれかに赤色を塗ったとき、結果的に立方体の辺の両端に赤色を塗ることになれば、(あ)の場合とダブることになります。
そこで、ダブりを防ぐために、(い)立方体のある面の対角線の両端の頂点に赤色を塗った場合、その面の反対側の面の4頂点のうち、赤色を塗った3頂点が正三角形を構成するようになる2頂点のみ塗ることにします。 ←要するに、立方体の辺の両端に赤色を塗ることを避けるということです。
(あ)の場合
辺の選び方が12通りあり、そのそれぞれに対して、残りの1頂点の選び方が2通りあるから、赤色の塗り方は全部で
  12×2
 =24通り
あります。 ←結局のところ、前半部分は、立方体の辺の個数を数えていることになります。
(い)の場合
3頂点が正三角形をなすような選び方を考えればいいですが、それは正三角形の重心の「真上」にある立方体の頂点の個数を考えればよいので、8通りあります。 ←結局のところ、立方体の頂点の個数を数えていることになります。
したがって、この場合の塗り方は
  24+8
 =32通り
あります。
(別解)
こちらのほうがスマートな解法になります。
「裏」(余事象)を考えるという方針で解きます。
(3)と同様の解法ですが、条件を満たすものが満たさないものより少なくなさそうなので、(3)に比べると気付きにくいかもしれませんね。
条件を満たさないものは、立方体のある面の4頂点のうち3頂点に塗るときだから、面の選び方が6通りあり、そのそれぞれに対して、赤色に塗らない頂点の選び方が4通りあるから、 ←結局のところ、前半部分は、立方体の面の個数を数えていることになります。
  6×4
 =24通り
あります。
また、8頂点から3頂点の選び方は
  (8×7×6)/(3×2×1) ←組み合わせですね。
 =56通り
あるから、この場合の塗り方は
  56−24
 =32通り
あります。
(3)
「裏」(余事象)を考えるという方針で解きます。 赤色を4頂点に塗ると、条件を満たしやすいことはすぐにわかりますね。
条件を満たさないものは、立方体のある面の4頂点に赤色を塗るときだから、面の選び方を考えればよく、6通りあります。 ←結局のところ、立方体の面の個数を数えていることになります。
また、8頂点から4頂点の選び方は
  (8×7×6×5)/(4×3×2×1) ←組み合わせですね。
 =70通り
あるから、この場合の塗り方は
  70−6
 =64通り
あります。
(4)
条件の対等性を利用して作業を減らします。
赤で塗られる頂点が5個の場合、白で塗られる頂点が3個の場合ですね。
赤色と白色は条件的に同じなので、この場合は、(2)より、32通りあります。
赤で塗られる頂点が6個の場合、白で塗られる頂点が2個の場合ですね。
赤色と白色は条件的に同じなので、この場合は、(1)より、4通りあります。
赤で塗られる頂点が7個の場合、赤で塗られる頂点が1個の場合、赤で塗られる頂点が8個の場合、赤で塗られる頂点が0個の場合がありえないことも明らかですね。
したがって、塗り方は全部で
  (4+32)×2+64
 =136通り
あります。



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