神戸大学2002年前期文系数学第1問(解答・解説)


まず、1番目と2番目の不等式から、公差dの2倍は ←等差数列の2番目と4番目の差は公差の2倍になりますね。
  14−10 下限チェック!〜2つの数の差が1番小さくなるのは、両者が最も接近するときですね。
 =4以上
  16−8  上限チェック!2つの数の差が1番大きくなるのは、両者が最も離れるときですね。
 =8以下
となり、公差dは
  4/2
 =2以上
  8/2
 =4以下
となります。
次に、2番目と3番目の不等式から、公差dは
  19−16
 =3以上
  21−14
 =7以下
となります。
結局、公差dの候補は3と4となります。
(あ)d=3のとき
1番目の不等式から、初項aは
  8−3
 =5以上
  10−3
 =7以下
となり、2番目の不等式から、aは
  14−3×3
 =5以上
  16−3×3
 =7以下
となり、3番目の不等式から、aは
  19−3×4
 =7以上
  21−3×4
 =9以下
となり、aは7となります。
このとき
  an
 =7+3×(n−1)
 =7+3×n−3 ←分配法則を利用しました。
 =3×n+4
 =3n+4 ←文字式では掛け算の記号は省略します。
となります。
(い)d=4のとき
1番目の不等式から、初項aは
  8−4
 =4以上
  10−4
 =6以下
となり、2番目の不等式から、aは
  14−4×3
 =2以上
  16−4×3
 =4以下
となり、この時点でaの候補は4となりますが、このとき3番目の不等式も満たします。
このとき
  an
 =4+4×(n−1)
 =4+4×n−4
 =4×n
 =4n
となります。
以上(あ)、(い)より、求める数列は{3n+4}、{4n}となります。



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