関西医科大学2019年前期数学第1問(解答・解説)


求める自然数を〇とします。
〇を8倍すると、53で割ると40余り、61で割ると48余る数となるから、〇×8+13は53でも61でも割り切れる数、つまり、53×61=3233(53と61の最小公倍数)の倍数となります。 ←割り切れない条件より割り切れる条件のほうが扱いやすいので、何とか割り切れるようにならないかと考えることが大切です。最初に8倍したのは、53と61の差が8で、5と6の差が1ということに着眼して、いわゆる「不足共通」に持ち込むためです。
このことから〇×8+13=3233×△と表せます。
〇×8+13=〇×8+8+5は8で割ると5余る数で、3233=3232+1は8で割ると1余る数だから、△は8で割ると5余る数となり、最小の△は5となります。 ←整数条件をチェック!
したがって、求める自然数(〇)は
  (3233×5−13)÷8
 =2019
となります。



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