フェリス女学院中学校96年第4問(解答・解説)


(1)
くりぬいた直方体の体積は
  7×10×12×15/100 ←うまく約分できますね。
 =7×6×3cm3 ←答えではないので、計算しません。
となるので、たて3cm、横6cmの長方形の面を底面と見ると、高さは
  (7×6×3)/(3×6) ←うまく約分できますね。
 =7cm ←はじめから、7cm、10cm、12cmのどれかになることはわかっていますね。
となります。このことから、(う)の面に穴をあけたことがわかります。

(別解)
穴(たて3cm、横6cmの長方形)の面積が穴を開けた面の面積の15%であれば体積も15%減ることに着目して解きます。
穴をあけた面の面積は、穴の面積の100/15倍だから、
 3×6×100/15=120cm2
となります。
あとは、(あ)、(い)、(う)のそれぞれの面積と比べればいいですね。(以下略)

(2)
以下、(い)の面を底面と考えて解きます。
見落としを防ぐために丁寧(ていねい)に場合を分けて考えましょう。

(外側〜底面)
(い)の長方形2個分ですね。   7×12×2=168cm2

(外側〜側面)
もともとの直方体の側面積(たてが直方体の高さ、横が底面の周の長さの長方形の面積)から、穴の面積2個分を引いたものになりますね。
  10×(7+12)×2−3×6×2
 =380−36=344cm2

(内側〜くりぬいた部分)
くりぬいた直方体(たて3cm、横6cmの長方形の面を底面と考えます)の側面積(たてが直方体の高さ、横が底面の周の長さの長方形の面積)になりますね。
  7×(3+6)×2  =7×9×2  =126cm2

以上より、求める表面積は
  168+344+126
 =168+470
 =638cm2



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