白陵中学校2007年算数1次第7問(解答・解説)


等差数列の和の公式をよく理解していれば、連続整数の和は、(あ)奇数個の場合、真ん中の数(平均)×個数となり、(い)偶数個の場合、(最初の数+最後の数)×個数/2となることがすぐにわかるはずです。 ←わかりにくければ、問題文以外の具体例も考えてみましょう。例えば、15であれば、7+8、4+5+6、1+2+3+4+5、(0も使えると考えると、0+1+2+3+4+5)となります。
60を素因数分解すると、60=6×10=2×2×3×5となります。
(あ)奇数個の場合
個数としては3個、5個、15個が考えられます。
  60=20×3=19+20+21
  60=12×5=10+11+12+13+14
  60=4×15×
(い)偶数個の場合
最初の数+最後の数としては3(個数は40個)、5(個数は24個)、15(個数は8個)が考えられます。
3=1+2、5=1+4=2+3となりますが、いずれも無理であることはすぐにわかりますね。
  60=4+5+6+7+8+9+10+11 ←和が15で、差が8−1=7という和差算を解くと、最初の数と最後の数が求められますね。もちろん、和が15で、差が1という和差算を解いて、真ん中の2つの数を求めてもよいでしょう。
なお、ある自然数(1以上の整数)を2個以上の連続自然数の和で表す方法は、その自然数の1以外の奇数の約数の個数だけあります。 ←1個の場合も連続自然数の和として許容するなら、ある自然数を連続自然数の和で表す方法は、その自然数の奇数の約数の個数だけあるということになりますね。
負の数についての知識が必要になりますが、このことに注目して解くと、次のようになります。
18の場合、奇数の約数は、1、3、9の3個ありますね。
 (18=18×1=18)
  18=6×3=6+6+6=(6−1)+6+(6+1)
  18=2×9=2+2+2+2+2+2+2+2+2=(2−4)+(2−3)+(2−2)+(2−1)+2+(2+1)+(2+2)+(2+3)+(2+4)=(−2)+(−1)+0+1+2+3+4+5+6=3+4+5+6 ←下線部分がうまく消えますね。
60の場合、奇数の約数は、1、3、5、15の4個ありますね。
 (60=60×1=60)
  60=20×3=20+20+20=(20−1)+20+(20+1)=19+20+21
  60=12×5=12+12+12+12+12=(12−2)+(12−1)+12+(12+1)+(12+2)=10+11+12+13+14
  60=4×15=4+4+4+4+4+4+4+4+4+4+4+4+4+4+4=(4−7)+(4−6)+(4−5)+(4−4)+(4−3)+(4−2)+(4−1)+4+(4+1)+(4+2)+(4+3)+(4+4)+(4+5)+(4+6)+(4+7)=(−3)+(−2)+(−1)+0+1+2+3+4+5+6++7+8+9+10+11=4+5+6++7+8+9+10+11 ←下線部分がうまく消えますね。



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