淳心学院中学校1994年算数2日目第2問(解答・解説)

(1)
淳心学院中学校1994年算数2日目第2問(解答・解説)の図1
ボールが動いた様子は上の図のようになります。(3)の問題文(「ボールが動いたあとの線で囲まれた4つの図形」)に合致することを確認するといいでしょう。
三角形BFEは、1つの角度が60度の二等辺三角形だから、正三角形ですね。
あとは、入射角=反射角の知識と錯角の知識(平行線における錯角が等しいこと)を使えば、図に現れる三角形はすべて正三角形であることがわかります。

(2)
1辺の長さ20cmの正三角形の周りの長さ2つ分と1辺60−20=40cmの正三角形の周りの長さ2つ分ですね。
求める長さは
  20×3×2+40×3×2
 =120+240
 =360cm
となります。

(3)
三角形BFEの面積を@とします。
  平行四辺形ABCDの面積
 =@×2×3×6 ←@×2で平行四辺形BFGEの面積となり、その3倍で平行四辺形ABFHの面積となり、その6倍で平行四辺形ABCDの面積となります。(平行線と面積比)を参照しましょう。
となります。
淳心学院中学校1994年算数2日目第2問(解答・解説)の図2
また、
  ボールが動いたあとの線で囲まれた4つの図形の面積
 =@×(2+4×2)
 =@×2×5
となります。
したがって、求める面積の比は
  @×2×5:@×2×3×6
 =5:18
となります。

平行線と面積比
下の図の面積比は、いずれも「上底+下底」の比で処理できます(長方形も平行四辺形も台形だから、左の2つですべて処理できます。また、三角形を上底0の台形と考えると、すべてを台形として処理できますね)。
平行線と面積比

面積比は
  (0+a):(b+c):(d+d):(e+e)
となります。

(別解)
「方眼紙」で求めるという方針で解きます。
淳心学院中学校1994年算数2日目第2問(解答・解説)の図3
上の図を見れば、求める面積比は明らかですね。



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