甲陽学院中学校2024年算数2日目第5問(解答・解説)


3で割ったときの余りで数を分類します。
(A)3で割ると1余る数・・・1、4、7
(B)3で割ると2余る数・・・2、5
(C)3で割り切れる数・・・3、6
まず、5桁の数の各位にA、B、Cを割り振り、あとで数字を配置すると考えます。
(1)(イ)
隣り合った2つの位の数の和が3の倍数となるのは、A、Bを1個ずつ組み合わせる場合とCを2個組み合わせる場合になります。
5桁の数は、次のように最初の2桁の位が決まると残りの位が自動的に定まります。
 ABABA・・・3×2×3×2×3=108通り ←Aは3通り、Bは2通りあります。
 BABAB・・・2×3×2×3×2=72通り
 CCCCC・・・2×2×2×2×2=32通り ←Cは2通りあります。
したがって、条件を満たす5桁の数は全部で
  108+72+32
 =212通り
あります。
(ア)
5桁の数は1BABAとなるから、1×2×3×2×3=36通りあります。
(2)
隣り合った3つの位の数の和が3の倍数となるのは、A、B、Cを1個ずつ組み合わせる場合とAを3個組み合わせる場合とBを3個組み合わせる場合とCを3個組み合わせる場合になります。
5桁の数は、次のように最初の3桁の位が決まると残りの位が自動的に定まります。
 ABCAB・・・72通り ←Aは3通り、B、Cは2通りあります。BとCは条件的に同じなので、(1)の(イ)で求めた、Aが2個でBが3個の場合と同じですね。〜条件の対等性を利用して作業を減らす!
 ACBAC・・・72通り
 BACBA・・・72通り
 BCABC・・・2×2×3×2×2=48通り
 CABCA…72通り
 CBACB・・・48通り
 AAAAA・・・3×3×3×3×3=243通り
 BBBBB・・・32通り ←BとCは条件的に同じなので、(1)の(イ)で求めた、Cが5個の場合と同じですね。〜条件の対等性を利用して作業を減らす!
 CCCCC・・・32通り
したがって、条件を満たす5桁の整数は全部で
  72×4+48×2+243+32×2
 =691通り
あります。
なお、A、B、Cを1個ずつ組み合わせる場合の最初の3桁の組合せは3×2×1=6通りあり、このうち、Aが3個目の数字となる場合の2通りは、5桁の数にAが1個あり、残りの4通りは、5桁の数にAが2個あることが書き出さなくてもわかります。



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