神戸女学院中学部2008年算数第2問(解答・解説)


まず、美術館の入場料に関する条件について考えます。
美術館の通常の入場料を[10]とします。 ←900円という数字を使っても解けますが、ここでは使わずに解いてみましょう。
美術館の入場料の割引料金は
  [10]×(1−3/10) ←式を作るまでもないですが・・・
 =[7]
となります。
50人の団体の料金(割引料金)は
  [7]×50
 =[350]
となります。
これは、美術館の通常の入場料([10])の
  [350] /[10]
 =35人分
となるので、
  35+1
 =36人
以上の団体の場合、50人の団体として入場する方が安くなります。
次に、食堂に関する条件について考えます。
食堂に支払った料金が全員で22575円だから、クラスの人数は22575の約数になります。 ←1人あたりの料金×人数=22575だからです。
結局、36以上49以下(50未満)の22575の約数がクラスの人数になりますね。
  5×5)22575 ←225、75はともに25(5×5)の倍数ですね。
    3)  903  225÷25は、100=25×4を意識しながら暗算で処理します。
    7)  301 ←条件を満たす約数がまだないので、まだ割れるはずです。
         43
  22575=3×5×5×7×43
だから、22575の約数で36以上49以下のものは43だけになります。 ←実際に約数を書き出してみればわかりますが、問題の形式から答えが1つと考えられることと、43が36以上49以下の22575の約数であることから、43以外に約数がなさそうだと予想できますね。
したがって、クラスの人数は43人となります。
なお、前半部分は、次のように、不等式を作って処理してもよいでしょう。
  [10]×(求める人数)>[7]×50
  (求める人数)>[7]×50/[10]=35(以下略)



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