神戸女学院中学部1988年算数2日目第7問(解答・解説)


さち子さんの組の女子が12人で、もらった枚数が0枚の人がいないのだから、もらった枚数として考えられるのは、1枚、2枚、3枚、・・・、11枚の11通りとなります。
さち子さん以外の11人は枚数がすべて違っているので、もらった枚数が1枚、2枚、3枚、・・・、11枚の人がそれぞれ1人ずつだとわかります。
したがって、1番多くもらった人は11枚となります。・・・(1)の答え
年賀状のやりとりの様子をわかりやすくするため、グラフを利用します。
女子12人を環状に並べ、年賀状を出した人同士を線で結んでいきます。
神戸女学院中学部1988年算数2日目第7問(解答・解説)の図

11枚の人は全員(さち子さんも含みます)に年賀状(返事)を出すので、1枚の人は、11枚の人から年賀状をもらうことになり、11枚の人以外とは年賀状をやり取りすることはありません。
10枚の人は、1枚の人以外の全員(さち子さんも含みます)に年賀状(返事)を出すので、この時点で、2枚の人は、11枚の人と10枚の人から年賀状をもらうことになり、11枚の人と10枚の人以外とは年賀状をやり取りすることはありません。 ←ここまでの様子が上の左側の図になります。
あとは、全く同様に処理できますね。
9枚の人は、1枚の人と2枚の人以外の全員(さち子さんも含みます)に年賀状(返事)を出すので、この時点で、3枚の人は、11枚の人と10枚の人と9枚の人から年賀状をもらうことになり、11枚の人と10枚の人と9枚の人以外とは年賀状をやり取りすることはありません。
8枚の人は、1枚の人と2枚の人と3枚の人以外の全員(さち子さんも含みます)に年賀状(返事)を出すので、この時点で、4枚の人は、11枚の人と10枚の人と9枚の人と8枚の人から年賀状をもらうことになり、11枚の人と10枚の人と9枚の人と8枚の人以外とは年賀状をやり取りすることはありません。
7枚の人は、1枚の人と2枚の人と3枚の人と4枚の人以外の全員(さち子さんも含みます)に年賀状(返事)を出すので、この時点で、5枚の人は、11枚の人と10枚の人と9枚の人と8枚の人と7枚の人から年賀状をもらうことになり、11枚の人と10枚の人と9枚の人と8枚の人と7枚の人以外とは年賀状をやり取りすることはありません。
最後に残った2人が年賀状をやりとりする(水色の線を結ぶ)と、年賀状を6枚ずつやり取りしたことがわかりますね。
結局、さち子さんは、11枚の人、10枚の人、9枚の人、8枚の人、7枚の人、6枚の人の6人から6枚の年賀状をもらうことになります。・・・(2)の答え
なお、対戦表のようなものをかいてもいいでしょう。
上の解法同様、グラフを利用するとわかりやすくなる問題(甲陽学院中学校1999年算数2日目第5問)をホームページで取り上げているので、ぜひ解いてみましょう(小さな数の場合を、グラフを利用して考察した上で、大きな数の問題を解くとよいでしょう)。



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