神戸女学院中学部1993年算数1日目第5問(解答・解説)


(1)本問のような規則性の問題では、次のように考えるといいでしょう。

  小さな例を作り実験 ⇒ 観察 ⇒ 規則性の把握(はあく) ⇒ 一般化

神戸女学院中学部1993年算数1日目第5問(解答・解説)の図

上図のグリーンの丸囲みのようにうまく対応させましょう!
各組は連続3整数で構成されているから、(各組を構成する)整数は、3×100=300個あり、これが100番目を構成する最後の数になっています。したがって、100番目の数は298299300となります。 ←300から1ずつさかのぼって299、298を出します。

(2)
 1〜300までの1桁の整数は、1〜9の9個
 1〜300までの2桁の整数は、10〜99の99−9=90個
 1〜300までの3桁の整数は、100〜300の300−99=201個
9、90、201とも3で割り切れるので、本問の数列は、3桁の場合、6桁の場合、9桁の場合しかありません(因(ちな)みに、3桁の場合は、9÷3=3個、6桁の場合は、90÷3=30個、9桁の場合は、201÷3=67個となります)。
そこで、場合分けをして考えます。
(ア)3桁の場合
明らかに0個ですね(問題文のところの数列を見ればわかりますね)。
(イ)6桁の場合
 □□  (□は2桁の整数、各□は異なる数です)
   10台の整数(3の倍数)
10台の数字は10〜19の19−9=10個あるから、十の位の数が1である数の個数は、3個もしくは4個(先頭(10台の最初の整数)が、3の倍数の場合)の可能性がありますが、3の倍数であるということを考慮すると、3個に確定します。
(ウ)9桁の場合
 ○○  (○は3桁の整数、各○は異なる数です)
   △1△(△は1桁の整数、各△は同じ数とは限りません)となる整数(3の倍数)
百の位が(0、)1、2、3、・・・9の各場合とも、十の位の数が1である数の個数は、3個もしくは4個(先頭(3桁の数△10)が、3の倍数の場合)の可能性があります。
  (000台     3個     010)←(イ)の場合ですね。
   100台     3個     110   3の倍数となるのは、各位の和が3の倍数の場合です。
   200台     4個     210(3の倍数)
   300台     3個     310
   400台     3個     410
   500台     4個     510(3の倍数)
   600台     3個     610
   700台     3個     710
   800台     4個     810(3の倍数)
   ・・・・     ・・・ 
  210(3の倍数)→(各位の和が3増加)→510(3の倍数)→(各位の和が3増加)→810(3の倍数)
  本問では、300台以降は、不要です。
  以上、(ア)、(イ)、(ウ)より、求める場合の数は
 3+7=10個

本問の整数が100個ではなく、300個の場合、どうなるか考えてみましょう。
上の解説が理解できていればすぐにわかるはずです。



中学受験・算数の森TOPページへ