慶應義塾中等部2020年算数第5問(解答・解説)


分母が同じものを1つのグループと考えればいいですね。
群数列の問題だから、グループごとに縦に並べます。
 [1]1/2 1個
 [2]2/3、1/3 2個
 [3]3/4、2/4、1/4 3個
 [4]4/5、3/5、2/5、1/5 4個
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 [○]○/(○+1)、(○ー1)/(○+1)、・・・、1/(○+1) ○個
グループ番号とグループに属する分数の個数・分母の数、先頭の分子の数がうまく対応しているので、すぐに一般化できますね。
(1)
1+2+3+4+・・・+□=203ぐらいとなる□を求めます。
  (1+□)×□×1/2=203ぐらい ←等差数列の和の公式を利用しました。
  □×(□+1)=406ぐらい
平方数で見当をつけると、□=19とすぐに求まります。
  (1+19)×19×1/2=190
  203=1+2+3+4+・・・+19+13
だから、はじめから数えて203番目にある分数は、[20]の13番目、つまり(20−12)/21=8/21となります。
(2)
1+2+3+4+・・・+□=300ぐらいとなる□を求めます。
  (1+□)×□×1/2=300ぐらい
  □×(□+1)=600ぐらい
平方数で見当をつけると、□=24とすぐに求まります。 25×25=625となることは覚えておきましょう。
  300=1+2+3+4+・・・+24
それぞれのグループの和を求めると、次のようになります。
 [1]1/2
 [2]1=2/2
 [3]3/2
 [4]2=4/2
 ・・・・・・・
 [24]24/2
したがって、1番目から300番目までの分数をすべて加えると
  (1+2+3+4+・・・+24)/2
 =300/2 ←上の計算がそのまま利用できますね。
 =150
となります。



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