大阪星光学院高等学校2010年1次数学第1問(2)(解答・解説)


2010を素因数分解します。
2010の一の位が0であることと各位の数の和が3であることから、10(2×5)と3で割り切れることがすぐにわかりますね。 まず10(2×5)で割った後、3で割れば暗算でできますね。 ←2の倍数判定法、5の倍数判定法、3の倍数判定法を利用しました。倍数判定法については、(参考)を参照しましょう。
2010=2×3×5×67となるから、2010の約数は
  2×2×2×2 ←素因数2、3、5、67のそれぞれを使うか使わないかの2通りあるからです。約数の個数については、神戸女学院中学部1995年算数2日目第4問を参照しましょう。
 =16個
となります。
2010をnで割ったときの商を□とすると、
 2010=n×□+□(□=0、1、2、・・・、n−1)
 2010=(n+1)×□ ←分配法則の逆を利用しました。
あります。
n+1と□は2010の約数のペアとなりますが、n+1>□だから、素因数67をn+1に割り振る必要があります。
また、nが2桁の自然数であることから、n+1=67となり、n=66となります。
(参考)倍数判定法(実用的なもの)について
  2の倍数→下1桁(一の位)が2の倍数(0も含む)
  3の倍数→各位の和が3の倍数
  4の倍数→下2桁が4の倍数(00も含む)
  5の倍数→下1桁(一の位)が5の倍数(0か5)
  8の倍数→下3桁が8の倍数(000も含む)
  9の倍数→各位の和が9の倍数
 11の倍数→各位の数から1つおきにとった数の合計の差が11の倍数(0も含む)
(2の倍数、4の倍数、8の倍数、5の倍数の判定法について)
5×2=10だから、一の位を除いた部分の数は必ず2の倍数となっています。したがって、ある数が2の倍数であるためには、一の位が2の倍数であればよいことになります。5の倍数についてもまったく同様に説明できます。
25×4=100だから、下2桁の数を除いた部分の数は必ず4の倍数となっています。したがって、ある数が4の倍数であるためには、下2桁が4の倍数であればよいことになります。25の倍数についてもまったく同様に説明できます。
125×8=1000だから、下3桁の数を除いた部分の数は必ず8の倍数となっています。したがって、ある数が8の倍数であるためには、下3桁が8の倍数であればよいことになります。125の倍数についてもまったく同様に説明できます。
(3の倍数、9の倍数、11の倍数の判定法について)は、洛星中学校2002年後期算数2第1問を参照しましょう。



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