灘高等学校2014年数学第2問(解答・解説)

(1)
百の位の数字は0以外の5通りあり、そのそれぞれに対して、十の位の数字は百の位の数字以外の5通りあり、そのそれぞれに対して、一の位の数字は百の位と十の位の数字以外の4通りあるから、全部で
  5×5×4
 =100個
あります。
(2)
6個の数字を3で割った余りで3個のグループに分類します。
 (あ)3で割った余りが0の数・・・0、3、6、9
 (い)3で割った余りが1の数・・・1
 (う)3で割った余りが2の数・・・2
3桁の整数が3で割り切れるのは、(P)同じグループから3個の数字を選んだ場合と(Q)異なる3個のグループからそれぞれ1個ずつ選んだ場合になります。
(P)の場合
(あ)から3個の数字を選ぶ場合ですね。
0がある場合は最高位に使えないという制約があるので、0がある場合とそうでない場合を分けて考える必要があります。
0がない場合は、3×2×1=6個あります。
3がない場合は、2×2×1=4個あります。
6、9がない場合も同様にそれぞれ4個あります。 条件の対等性を利用して作業を減らす!
結局、この場合は6+4×3=18個あります。
(Q)の場合
(い)から1、(う)から2を選ぶことは確定していますね。
(あ)から0が選ばれた場合は、4個あります。
(あ)から3、6、9のいずれかが選ばれた場合は、それぞれ6個あります。
結局、この場合は4+6×3=22個あります。
したがって、3桁の3の倍数は全部で
  18+22
 =40個
あります。
(別解)
灘があえてやっているのかわかりませんが、6個の数字の和が3の倍数であることに着目して解きます。
選んだ3個の数の和が3の倍数のとき、残った3個の数の和も常に3の倍数になります。
そこで、0を含むほうについてまず考えます。
0のパートナーの選び方は、1、2の場合と3、6,9のうちどの2個を使うか、言い換えればどの1個をはずすかの3通りの場合の合計4通りあります。
このとき、0を含まないほうの3個の数も当然4通りあります。
上の解法同様、0を含むほうの並べ替え方は4通りあり、0を含まないほうの並べ替え方は6通りあるから、3桁の3の倍数は全部で
  4×4+4×6
 =40個
あります。
(3)
(2)の条件を満たすもののうち偶数を数えればいいですが、奇数を数えて、(3)の答えから引くという方針で解きます。
(P)の場合
(あ)から3個の数字を選ぶ場合ですね。
0が選ばれない場合、つまり、3、6、9が選ばれた場合は、一の位の数字が3か9の2通りあり、そのそれぞれに対して、十の位の数字が一の位の数字以外の2通りあり、百の位の数字は1通りに確定するから、2×2=4個あります。
3が選ばれない場合、つまり、0、6、9が選ばれた場合は、一の位の数字が9の1通りあり、十の位が0に確定し、百の位も6に確定するから、1個あります。
9が選ばれない場合も同様に1個あります。 ←3と9は条件的に同じだからです。〜条件の対等性を利用して作業を減らす!
6が選ばれない場合、つまり、0、3、9が選ばれた場合は、一の位の数字が3か9の2通りあり、十の位が0に確定し、百の位も1通りに確定するから、2個あります。 ←6と9は条件的に異なるので、同様に考えることはできませんね。
結局、この場合は4+1+1+2=8個あります。
(Q)の場合
(い)から1、(う)から2を選ぶことは確定していますね。
(P)の場合と同様に考えれば、下のようになることがすぐにわかりますね。
 0、1、2 →1個
 3、1、2 →4個
 6、1、2 →2個
 9、1、2 →4個
結局、この場合は1+4+2+4=11個あります。
したがって、3桁の3の倍数で奇数のものが全部で
  8+11
 =19個
あるから、3桁の3の倍数で偶数のもの、つまり6の倍数は全部で
  40−19
 =21個
あります。



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