開成中学校2021年算数第2問(解答・解説)


(1)
底面が三角形きGg、高さがagの三角錐だから、求める体積は
  6×6×1/2×6×1/3
 =36cm3
となります。
(2)
(解法1)
等積変形を利用して解きます。
頂点ウを三角形きaG(辺きa)に平行に、立方体の辺AGの延長上に来るまで移動します。
前から後ろに6cm移動すると下から上に6cm移動するから、頂点ウは頂点H(直線AG上のAの4cm上の点)に来ます。
結局、三角錐きーaGHの体積を求めればよいから、求める体積は
  10×6×1/2×6×1/3
 =60cm3
となります。
(解法2)
底面を三角形きGaとし、残りの頂点がア→ウ→キと変化していくと考え、変化量を利用して解きます。
残りの頂点がアのとき、立方体にぴったり含まれる正四面体になります。
その体積は
  6×6×6×1/3 立方体にぴったり含まれる正四面体の体積が立方体の体積の1/3となることは、立方体の体積から三角錐の体積(立方体の1/2×1×1/3)4個を引くと考えればすぐにわかりますね。
 =72cm3
となります。
残りの頂点がキのときの三角錐の体積は(1)で求めた三角錐の体積と等しく、36cm3となります。
6めもりで体積が72−36=36cm3減るから、2めもりでは体積が36×2/6=12cm3減ります。
したがって、求める体積は
  72−12
 =60cm3
となります。
(3)
等積変形を利用して解きます。
頂点いを三角形オCg(辺オC)に平行に、立方体の辺agの延長上に来るまで移動します。
前から後ろに6cm移動すると下から上に2cm移動するから、頂点いは頂点h(直線ag上のaの1cm上の点)に来ます。
結局、三角錐オーhgCの体積を求めればよいから、求める体積は
  7×6×1/2×6×1/3
 =42cm3
となります。
なお、三角柱の斜め切りの体積公式(底面積×高さの平均)を使って、次のように「差」で求めることもできます。
  6×6×6−6×6×1/2×{(0+2+5)+(0+2+4)+(1+2+6)+(1+2+4)}/3
 =6×(36−29)
 =42cm3



中学受験・算数の森TOPページへ