灘中学校2001年算数1日目第3問(解答・解説)


ルールをきちんと把握(はあく)すれば、簡単な問題ですね。
例えば、次のような問題を考えて実験するのもいいでしょう。
「コインを5回投げて、裏、表、裏、裏、表の順に出ると□になる。」

 1
 ↓裏(2倍)
 2
 ↓表(2倍したあとに1をたす)
 5
 ↓裏(2倍)
 10
 ↓裏(2倍)
 20
 ↓表(2倍したあとに1をたす)
 41

さて、問題を解いてみましょう。
結果がわかっている(245)ので、逆から考えるのがいいでしょう。
表が出た後は、必ず奇数になり、裏が出た後は、必ず偶数になりますね。逆に言えば、奇数の直前には表が出ていて、偶数の直前には裏が出ていますね。

 245(奇数)
  ↓表(1を引いたあとに2で割る)
 122(偶数)
  ↓裏(2で割る)
 61(奇数)
  ↓表(1を引いたあとに2で割る)
 30(偶数)
  ↓裏(2で割る)
 15(奇数)
  ↓表(1を引いたあとに2で割る)
 7(奇数)
  ↓表(1を引いたあとに2で割る)
 3(奇数)
  ↓表(1を引いたあとに2で割る)
 1(終了)

以上より、表は5回、裏は2回になります。 なお、1以外の奇数の個数が表の回数となり、偶数の個数が裏の回数となっています。次の色をつけた部分の対応関係を見れば、このことはわかりますね。このようにうまく対応させるという考え方は大切です。

 245(奇数
  ↓(1を引いたあとに2で割る)
 122(偶数
  ↓(2で割る)
 61(奇数
  ↓(1を引いたあとに2で割る)
 30(偶数
  ↓(2で割る)
 15(奇数
  ↓(1を引いたあとに2で割る)
 7(奇数
  ↓(1を引いたあとに2で割る)
 3(奇数
  ↓(1を引いたあとに2で割る)
 1(終了)



中学受験・算数の森TOPページへ