灘中学校2024年算数2日目第1問(解答・解説)


(1)
積が0となるのは、積を構成する整数の少なくとも1個が0となるときですね。
(2桁の整数)
Aの一の位が0と確定します。十の位は1〜9の9通りあるから、2桁の整数Aは全部で9個あります。
(3桁の整数)
Aの十の位と一の位の少なくとも一方が0となります。
百の位は1〜9の9通りあり、そのそれぞれに対して下2桁が
  10×10−9×9 ←すべての場合から0がない場合を取り除きました(余事象の利用)。一部余事象の利用は灘中頻出です。この程度の問題なら、余事象を使わずに10×2−1とすれば一瞬ですが・・・
 =19通り
あるから、3桁の整数Aは全部で9×19=171個あります。
(2)
結果がわかっているから、逆から考えます。
Dは(あ)3桁の整数か(い)2桁の整数となります。 ←9×9×9<1000(上限チェック!)だから、Dが4桁以上の整数となることはありえませんね。
(あ)Dが3桁の整数の場合
3数の積が2となるのは、積を構成する3整数が1、1、2のときだから、Dは112、121、211となりますが、121(=11×11)と素数211のとき3桁の整数Cはありません。
112=2×56=2×2×2×2×7だから、積を構成する3整数の1つは7と確定し、残りは2と8または4と4となります。
3整数が7、2、8のとき、3桁の整数Cは3×2×1=6個あります。
3整数が7、4、4のとき、3桁の整数Cは3個あります。
(い)Dが2桁の整数の場合
2整数の積が2となるのは、積を構成する2整数が1、2のときだから、Dは12または21となります。
3整数の積が12となるのは、積を構成する3整数が1、2、6または1、3、4または2、2、3のときですね。
(あ)の場合と同様、3桁の整数Cはそれぞれ6個、6個、3個あります。
3整数の積が21となるのは、積を構成する3整数が7、3、1のときで、3桁の整数Cは6個あります。
(あ)、(い)より、Cは全部で6+3+6+6+3+6=30個あります。 ←(イ)の答え
蛇足の(ア)ですが、最も小さいものは126となり、最も大きいものは872となります。 ←使われる整数のうち最小の1と最大の8に着目すればよいでしょう。



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