灘中学校1993年算数2日目第1問(解答・解説)

(1)
4つの数のうち2つを選ぶ場合の選び方は(4×3)/(2×1)=6通りだから、問題の6つの和はすべての場合を尽(つ)くしています。また、6つの和に出てくる数の個数は2×6=12個であり、対等性から各数は同じ個数となるので、結局、6つの和の合計に、各数は3個ずつ出てきます。 ←本問では、ここまで考える必要はないでしょう。単純に、6つの和を合計すると、A、B、C、Dがそれぞれ3個ずつになったという程度でいいでしょう。
したがって、A+B+C+Dの値は、
  363÷3=121
となります。

下のような表を作るとわかりやすいかもしれませんね。
   A   B  C   D  
A+B   ○   ○        
B+C        ○   ○     
C+D         ○   ○  
A+C   ○      ○     
B+D      ○      ○  
A+D   ○         ○  
○の個数  3個   3個   3個 3個  



(2)
6つの和の大小関係は、次の図のようになります。
灘中学校1993年算数2日目第1問(解答・解説)の図

6つの和は小さい方から順に3ずつ大きくなっているので、
  (A+D)−(B+C)=3・・・@
また、(1)より
  (A+D)+(B+C)=121・・・A
和差算(@とA)により
  A+D=(121+3)÷2=62・・・B
  B+C=62−3=59・・・C
また、6つの和は小さい方から順に3ずつ大きくなっているので、A+B+3=A+Cとなり、C−B=3・・・D
和差算(CとD)により
  B=(59−3)÷2=28
  C=28+3=31
また、6つの和は小さい方から順に3ずつ大きくなっているので、A+C+3×4=C+Dとなり、D−A=12・・・E
和差算(BとE)により
  A=(62−12)÷2=25
  D=25+12=37



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