灘中学校1996年算数2日目第1問(解答・解説)
歩幅と歩数を前面に押し出して解きます。
(1)
Aの1目盛り×1664=Bの1目盛り×1668 ←Aの歩幅×歩数(1664歩)=Bの歩幅×歩数(1668歩)=距離(PQ間〜一定)ですね。
だから、 積一定⇒反比例(逆比)
Aの1目盛り:Bの1目盛り=1668:1664
となり、
Aの5000目盛り(Aの50m):Bの5000目盛り(Bの50m) ←Aの5000歩:Bの5000歩
=1668×5000:1664×5000
=1668:1664 ←さらに4で割って簡単にすることができますが、12cmが4(1668−1664)の倍数なので、簡単にしなくてもいいでしょう。
となります。
1668−1664=4が12cmに相当するから、
Aの全長は
12×1668/4
=3×1668
=5004cm
=50m4cm
となり、Bの全長は
12×1664/4
=3×1664
=4992cm
=49m92cm ←50m4cm−12cmとすると楽ですね。
となります。
(2)
正しいものさしの1目盛り×5000:Aの1目盛り×5004=50m ←正しいものさしの歩幅×歩数(5000歩)=Aの歩幅×歩数(5004歩)=距離(50m〜一定)ですね。
だから、 積一定⇒反比例(逆比)
正しいものさしの1目盛り:Aの1目盛り
=5004:5000
Aの1664目盛りは、正しいものさしの
1664×5004/5000
=1664×1+1664×4/5000 ←5004/5000を1+4/5000として分配法則を利用しました。
=1664+6656/5000
=1664+13312/10000 ←小数になおしやすくするために、分母・分子を2倍しました。
=1664+1.3312 ←実際は、1.3301というところまで計算する必要はありません。1.5未満であることを確認すればいいですよね。
=1665.3312目盛り
だから、P、Q間の距離は
1665.3312cm
→1665cm
=16m65cm
となります。
(別解)
こちらの解法のほうがわかりやすいかもしれませんね。
(1)
PQ間の距離を[1664×1668]とします。←この問題では、1とおいてもいいでしょう。1665と1668の最小公倍数でおくのはやめたほうがいいでしょう。却(かえ)って計算が面倒になりますから。
Aの1目盛り(1cm)は
[1664×1668]/1664
=[1668]
Bの1目盛り(1cm)は
[1664×1668]/1668
=[1664]
Aの全長(5000目盛り(50m))は
[1668]×5000
Bの全長(5000目盛り(50m))は
[1664]×5000
[1668]×5000−[1664]×5000=[4]×5000が12cmに相当するから、Aの全長は
12×[1668]×5000/([4]×5000) ←うまく約分できますね。
=3×1668
=5004cm
=50m4cm
となり、Bの全長は
12×[1664]×5000/([4]×5000) ←うまく約分できますね。
=3×1664
=4992cm
=49m92cm
となります。
(2)
PQ間の距離は
5004× [1664×1668]/([1668]×5000)
=5004×1665/5000
あとの計算は、はじめの解法と同じです。