桜蔭中学校2006年算数第4問(解答・解説)
(1)
毛糸Aを○玉、毛糸Bを□玉買ったとします。
代金の合計が5000円だから、
400×○+500×□=5000
となります。
代金がどちらも1/100になったと考えると、
4×○+5×□=50
となります。
ここで整数条件(倍数条件)を考えます。
50と5×□はともに5の倍数だから、4×○も5の倍数になります。
4は5の倍数でないから、○は5の倍数になります。
4×○+5×□=50
5 6 ←両方の毛糸を買ったと書いてあるので、○=0はだめですね。
↓+5 ↓−4
10 2
↓+5 ↓−4
×
したがって、答えはつぎのようになります。
A B
5 6
10 2
(2)
少しややこしいので、問題文(「マフラーを1本編むのに毛糸Aではちょうど4玉必要で、毛糸Bではちょうど3玉必要です。ぼうしを1つ編むのに毛糸Aではちょうど3玉、毛糸Bではちょうど2玉必要です。」のところ)を整理しましょう。
A B
マフラー 4玉 3玉
ぼうし 3玉 2玉
4玉(Aでマフラー)と3玉(BでマフラーまたはAでぼうし)と2玉(Bでぼうし)を合計9玉になるように組み合わせればいいですね。
まず、4、3、2を使って(使わないものがあってもよい)和が9になる組み合わせをチェックします。
4−3−2
3−3−3
−2−2−2
(あ)4−3−2の場合
4−3−2
A A B →A7 B2○
A B B →A4 B5○
(い)3−3−3の場合
3−3−3
A−A−A →A9 B0○
A−A−B →A6 B3×
A−B−B →A3 B6○
B−B−B →A0 B9×
(う)3−2−2−2の場合
3−2−2−2
A−B−B−B →A3 B6○
B−B−B−B →A0 B9×
(あ)〜(う)より、答えは次のようになります。
Aで編んだマフラー(本) 1 1 0 0 0
Bで編んだマフラー(本) 0 1 0 2 0
Aで編んだぼうし(個) 1 0 3 1 1
Bで編んだぼうし(個) 1 1 0 0 3
なお、2004年第3問のときは「解答らんは余分にあります。」となっていました(これでは、解答欄を全部使うことはありえないことになってしまいます)が、この問題は、「解答らんは全部使うとは限りません。」となっています。
ちょっとよくなりましたね。(^^)