桜蔭中学校2019年算数第3問(解答・解説)


問題文が少し複雑なので、まず、各水槽(そう)の様子を整理しておきます。
 水槽@ A10% B10% C10%
 水槽A A15% B10% C10% 水0%(100g)
 水槽B A12% B7%  C13%
(1)
水槽@とAでは、容器BとCの部分が同じなので、無視して考えればいいですね。
結局のところ、15%(A)と水100gを混ぜたら、10%になったということですね。
水を混ぜても食塩の量は変わらないので、そのことに着目して解きます。
15%(A)に水100gを混ぜると、食塩の量は変わらず、食塩水の濃度(食塩の量/食塩水の量)が10/15=2/3倍になっているから、食塩水の量は3/2倍になっています。
増えた食塩水の量はもとの食塩水の1/2倍だから、容器Aには100×2=200gの食塩水が入ります。
もちろん、天秤算で解くこともできます。
(2)
水槽@の食塩の量は600×10/100=60gだから、水槽Bの食塩の量は60+5.8=65.8gとなります。
水槽Bの容器Aの食塩の量は200×12/100=24gだから、水槽Bの容器BとCの食塩の量の合計は65.8−24=41.8gとなります。
容器BとCの部分が全部容器Cだった場合の食塩の量は400×13/100=52gで、実際より52−41.8=10.2g多くなります。 まず極端な場合を考えて、後で調整します。
そこで、容器Cの食塩水を容器Bの食塩水に交換することを考えます。
100g交換すると、食塩の量は13−7=6g減るから、食塩の量を10.2g減らすには
  100×10.2/6
 =1020/6
 =170g
交換すればよいことになります。
したがって、容器Bには170gの食塩水が入ります。



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