大阪星光学院中学校2003年算数第3問(解答・解説)

(1)
(BCの長さ)
三角形ABCは、3つの角が30度、60度、90度の直角三角形になっていますね。 三角定規の利用
  BC=AB×1/2=(12+6)×1/2=9cm
となります。

(斜線部分の面積)
大きい扇形の面積から小さい扇形の面積を引いて求める(「差」で求める)こともできますが、ここでは、相似比を利用して求めてみましょう(「差」+「比」で求める)。
大きい扇形と小さい扇形は相似(相似比は、(12cm+6cm):12cm=3:2)だから、面積比は
  3×3:2×2=9:4
となります。小さな扇形の面積をCとすると、斜線部分の面積は、H−C=Dとなります。
したがって、斜線部分の面積は
  12×12×3.14×1/12×D/C ←中心角30度の扇形の場合時計をイメージすれば、円の1/12倍となることはすぐにわかりますね。
 =15×3.14 ←3.14が15個
 =31.4+15.7 ←3.14が10個と5個
 =47.1cm2
となります。

(2)
(1)が非常に親切な誘導になっているので、簡単な問題になっています。
A、B、Cを右に18cm移動したものをA’、B’、C’とします。
大阪星光学院中学校2003年算数第3問(解答・解説)の図

求める面積は、黄色の斜線部分となりますが、B、C、A’で囲まれた部分の面積とB’、C’、Dで囲まれた部分の面積は等しくなるので、結局、(1)で求めた斜線部分の面積と長方形BCC’B’の面積の和となります。
したがって、求める面積は
  47.1+9×18
 =47.1+162
 =209.1cm2
となります。



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