大阪星光学院中学校2006年算数第3問(解答・解説)

(1)
大阪星光学院中学校2006年算数第3問(解答・解説)の図
平地、上り坂、下り坂をそれぞれ1つにまとめた図を考えても同じことですね。
典型的な峠と速さの問題になりましたね。
大切なのは、どこの部分でどれだけの時間差が生じたかです。
移動にかかった時間を見比べて、時間がたくさんかかったほうが、上りが多くなります。
  速さの比 6km/時:2km/時=3:1
   ↓逆比←距離一定
  時間の比 @:B
        差A=4時間
だから、AからGへ行くとき、すべての下りの距離の和は上りの距離の和より
  6×(4×@/A)
 =12km
長くなります。
(2)
「同じ距離(の坂道)」を[6]とします。 ←あとで6と2で割るから、無用な分数を避けるため6としました。
坂道の往復の平均の速さは
  [6]×2÷([6]÷6+[6]÷2) ←往復の平均の速さ=往復の距離÷往復の時間
 =3km/時
となります。
(3)
(2)が利用できます。
AからGまでの往復を考えた場合、坂道は3km/時の速さで移動したと考えることができますね。
結局、4km/時と3km/時を合計
  7時間30分+11時間30分
 =19時間
分集めると、30×2=60kmになったということですね。
速さのつるかめ算の問題ですね。
全部3km/時で行くと考えて、3km/時と4km/時の交換を考えればいいでしょう。
AからGを往復するときに4km/時で移動した時間(平地をすべて合わせた距離の2倍を移動するのにかかった時間)は
  (60−3×19)÷(4−3)
 =3時間
だから、AからGを往復するときに4km/時で移動した距離(平地をすべて合わせた距離の2倍)は
  4×3
 =12km
となり、平地をすべて合わせた距離は
  12÷2
 =6km
となります。
なお、いきなり平地を求めるのであれば、次のようにしてもいいでしょう。
坂道往復1kmと平地往復1kmをそれぞれ1セットにして考えます。
坂道往復1kmにかかる時間は
  1/6+1/2
 =2/3時間
で、平地往復1kmにかかる時間は
  1/4×2
 =1/2時間
ですね。
坂道往復1km(2/3時間)と平地往復1km(1/2時間)を合計30個(30km往復分)集めると、時間が
  7時間30分+11時間30分
 =19時間
かかるということだから、典型的なつるかめ算になりましたね。
平地をすべて合わせた距離は
  (2/3×30−19)÷(2/3−1/2)
 =6km
となります。



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