大阪星光学院中学校2017年算数第6問(解答・解説)

(1)
2個入る箱の選び方が4通りあります。
そのそれぞれに対して、2個入る箱に入る玉のパターンは、(あ)白玉2個か(い)白玉と赤玉1個ずつかになります。
(あ)の場合
残り3個の箱のうちどの箱に赤玉が入るかで3通りあります。
(い)の場合
残り3個の箱には白玉を入れるしかないので、1通りあります。
したがって、5番の箱だけが空箱となる入れ方は
  4×(3+1)
 =16通り
あります。
(2)
空箱2個の選び方が
  (5×4)/(2×1) ←異なる5個の箱の中から、重複を許さず2個の箱を選べばいいですね(組合せですね)。
 =10通り
あります。
そのそれぞれの場合について、3個の箱に白玉1個、赤玉4個を入れることになりますが、次のように考えます。
白玉1個、赤玉4個、黒玉1個の合計6個の玉を3個の箱に2個ずつ入れると考えます。
黒玉は、実際には玉がないことを表します。
赤玉をどの箱に入れるかで3通りあり、そのそれぞれに対して、黒玉をどの箱に入れるかで3通りあります。 ←赤玉と黒玉を同じ箱に入れてもいいことに注意しましょう。
したがって、空箱が2つとなる入れ方は
  10×3×3
 =90通り
あります。
(3)
基本的な考え方は(2)と同様です。
空箱以外の3つの箱の様子は次の2つの場合になります。
(あ)黒と白が別々の箱に入る場合
 黒 白 赤
 赤 赤 赤
(い)黒と白が同じ箱に入る場合
 黒 赤 赤
 白 赤 赤
(あ)の場合
空箱の選び方は、(2)より10通りあり、そのそれぞれに対して、黒玉を入れる箱の選び方が3通りあり、そのそれぞれに対して、白玉を入れる箱の選び方が2通りあり、そのそれぞれに対して、黒玉と一緒に入る赤玉の選び方が4通りあり、そのそれぞれに対して、白玉と一緒に入る赤玉の選び方が3通りあるから、結局、この場合は
  10×3×2×4×3
 =720通り
あります。
(い)の場合
空箱の選び方は、(2)より10通りあり、そのそれぞれに対して、黒玉と白玉を入れる箱の選び方が3通りあり、そのそれぞれに対して、番号の小さい箱に入れる2個の赤玉の選び方が
  (4×3)/(2×1) ←例えば、3番と4番の箱に赤玉を2個ずつ入れるとき、3番の箱に入れる赤玉の入れ方は、異なる4個の赤玉から重複を許さず2個の赤玉を選んでいれればいいですね。
 =6通り
あるから、結局、この場合は
  10×3×6
 =180通り
あります。
(あ)、(い)より、赤玉を区別するときで、空箱が2つとなる入れ方は
  720+180
 =900通り
あります。
なお、(2)は、(3)の赤玉の区別から生じる場合を無視して、
  10×3×2+10×3
 =90通り
とすることもできますが、上の解法のほうが楽に解けますね。



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