聖光学院中学校2013年第1回算数第3問(解答・解説)


一の位は周期10、十の位は周期8、百の位は周期7で元に戻りますね。
(1)
十の位に7が表示されるのは、8で割ると7余る数ごとで、一の位に3が表示されるのは、10で割ると3余る数ごとになります。
8で割ると7余る数を書き出して一の位の数が3のものを探すと、最小のものが23となることはすぐにわかりますね。
したがって、73が初めて表示されるのは23秒後となります。
以後、40秒ごとに表示されることになります。 ←(3)(イ)で必要になります。
(2)
周期40(10と8の最小公倍数)で元に戻るから、2桁の数は40種類できます。
十の位の平均は(1+8)/2=9/2、一の位の平均は(0+9)/2=9/2だから、2桁の数の平均は
  9/2×11
 =99/2
となり、求める和は
  99/2×40
 =99×20
 =2000−20 ←99=100−1として分配法則を利用しました。この程度の計算であれば、暗算でできないといけませんが・・・
 =1980
となります。
(別解)
2桁の数が40種類あることを求めた後は、次のようにしてもよいでしょう。
十の位は、1〜8の8個の数が40/8=5回ずつ登場するから、十の位の数の和は
  (1+2+3+・・・+8)×5
 =(1+8)×8×1/2×5 ←等差数列の和の公式を利用しました。
 =180
となります。
また、一の位は、0〜9の10個の数が40/10=4回ずつ登場するから、一の位の数の和は
  (0+1+2+3+・・・+9)×4
 =(0+9)×10×1/2×4
 =180
となるから、求める和は
  180×10+180
 =1980
となります。
(3)
(ア)
セブンイレブンを意識した問題でしょうかね。(^^;)
1秒後が711で、再び711が表示されるのは、280(10と8と7の最小公倍数)秒後だから、281秒後となります。
(イ)
百の位に7が表示されるのは、7で割ると1余る数ごと、下2桁に73が表示されるのは40で割ると23秒ごとになります。
結局、7で割ると1余り、40で割ると23余る数の最小のものを求めればよいことになります。
40で割ると23余る数を書き出すと、
  23、63、103、143、183、・・・ ←23は7で割ると2余る数で、40(7で割ると5余る数)を足すごとに7で割った余りが5増える(ただし、7以上になると7減らす)ことに着目すれば、数を書き出す必要はありません。
となり、最小のものが183となることがすぐにわかります。
したがって、773が初めて表示されるのは183秒後となります。


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