清風南海中学校2000年算数第5問(解答・解説)


底面と高さが等しい三角柱と三角錐の体積比に関する問題(三角錐の体積公式の証明)ですが、三角柱の斜め切り(断頭三角柱とか切頭三角柱とか呼ばれることもあります)の体積公式に関しても同滋養に考えて示すことができるので、考え方をしっかりマスターしておきましょう。
この問題自体は、実質的には国語の問題です。
こういう問題が出題されたら、問題文を丁寧(ていねい)に読んでいくことが大切です。

 「三角錐ADEFと三角錐[ ア ]について、三角形DEFと三角形[ イ ]をこれらの三角錐の底面と考えます。これらはもとの三角柱の底面ですから、その面積は等しくなります。」
 →三角柱の底面は、三角形DEFと三角形ABCだから、[ イ ]にはABCが入ることがわかります。

 「また、これらの三角錐の高さも等しくなるので、体積も等しくなります。」
→三角錐ADEFの高さは、底面を三角形DEFと考えた場合、ADだから、これと等しい高さはBEまたはCFとなります。問題文の図の区切り方を見ると、三角形ABCを底面とする三角錐の高さはCFとなります。したがって、[ ア ]にはFABCが入ります。

 「残る1つの三角錐[ ウ ]」
→問題文の図を見ると、三角錐ADEFと三角錐FABC以外の三角錐は三角錐FAEBだけだから、 [ ウ ]にはFAEBが入ります。

 「三角錐ADEFと残る1つの三角錐[ ウ ] (FAEB)について、これらの三角錐の底面は長方形[ エ ]を2等分したものと考えられます。」
→問題文の図を見ると、三角錐ADEFの底面として考えられる面で、長方形の半分となるのは三角形ADEと三角形ADFです。三角錐[ ウ ] (FAEB)の底面として考えられる面で、長方形の半分となるのは三角形AEBと三角形BEFです。共通の面にあるものを考えないといけないので、条件を満たすのは、三角形ADEと三角形AEBですね。この2つの三角形は長方形ADEBを2等分したものと考えられるので、[ エ ]にはADEBが入ります。

 「三角錐ADEFと三角錐[ ア ](FABC)と三角錐[ ウ ] (FAEB)の体積はすべて等しいことがわかります。」
 →問題文の図を見ると、三角柱ABC−DEFは三角錐ADEFと三角錐[ ア ](FABC)と三角錐[ ウ ] (FAEB)に分けられていて、三角錐が全部等しいのだから、三角錐ADEFの体積の3倍が三角柱ABC−DEFの体積に等しくなります。したがって、[ オ ]には3が入ります。

(参考)三角柱の斜め切り(断頭三角柱とか切頭三角柱とか呼ばれることもあります)の体積公式について
この問題文の図のADとBEとCFの長さが異なる場合も含めて考えてみます(三角錐の面積公式は既知とします)。
三角錐ADEF(FADE)と三角錐FAEBは高さが等しく底面積の比がAD:BEだから、体積比もAD:BEとなります。
また、三角錐ABEF(FAEB)と四角錐ABEFCは高さが等しく底面積の比がBE:(BE+CF)だから、面積比もBE:(BE+CF)となります。
結局、図形全体(三角柱の斜め切り)の体積は、三角錐ADEFの体積(三角形DEFの面積×AD×1/3)の(AD+BE+CF)/ADとなるから、三角形DEFの面積×(AD+BE+CF)/3となります。



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