東海中学校2023年算数第7問(解答・解説)


東海中学校2023年算数第7問(解答・解説)の図

(1)
黄色の三角形を水色の三角形のところまで移動(黄色の三角形を点Aを中心として時計回りに90度回転)します。
3点D、E、Gが一直線上に並びます。
また、角度を書き込んでいくと、☆をつけた角度がともに67.5度となることがわかります。
四角形AEDFの面積は直角二等辺三角形AGDの面積と等しくなり、AD(=AG)=DE=9cmだから、求める面積は9×9×1/2=81/2cm2となります。
なお、(1)だけを解くのであれば、三角形ADFを回転すれば十分でしょう。
(2)
BDに垂直な線EH、AEに垂直な線DIを引くと、3つの直角三角形DAIとDEIとDEHは合同となります。
また、三角形BHEと三角形GHEの面積は等しくなる(等積変形)から、三角形EBDの面積と三角形GHDの面積は等しくなります。
さらに、三角形GHDと三角形GIDは合同で、三角形GIDの面積は三角形AGDの面積の半分(底辺が共通で高さが半分だから)となるから、求める面積は81/2×1/2=81/4cm2となります。
なお、(2)だけの問題(三角形EBDだけを抜き出した問題)が過去に算数オリンピックで出されています(算数オリンピック2013年ファイナル第5問)。
上の解法では(1)を利用して解くためにあえて面倒なことをしましたが、実際には、上の3番目の図のように、45度をいかして直角二等辺三角形を作出して、出てきた二等辺三角形を合同な2つの直角三角形(青色と緑色)に分けた後、緑色の直角三角形をオレンジ色の直角三角形のところに移動すればスマートに求められます。



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