四天王寺中学校1998年算数B第5問(解答・解説)

(1)
角度の和を求める問題です。
角度の和を求める問題では、角度を1つの場所に集めるのがポイントです。
四天王寺中学校1998年算数B第5問(解答・解説)の図1
この問題の場合、三角形の外角がたくさんありますね。
まず青い部分(三角形の外角)に注目すると、〇が
  ア+カ
になっていることがわかります。
次に赤い部分(三角形の外角)に注目すると、×が
  イ+キ
になっていることがわかります。
最後に黄緑色の部分(ブーメラン〜(☆)を参照)に注目すると、☆が
  ウ+オ+ク
になっていることがわかります。
結局、ア〜クの8つの角の合計は、四角形の内角の和になっているから、
  360度
上の解法では、エのところに角を集めましたが、エ以外のところに集めることもできます。

(☆)
ブーメラン

(別解)
ア〜クの8つの角の合計が  「たしすぎたら、ひく」
   三角形BGPの内角の和
  +三角形CHQの内角の和
  +三角形BRDの内角の和
  +三角形FSAの内角の和
  −平行四辺形(四角形)PQRSの内角の和
になっていることを利用して、
  180×4−180×2
 =180×(4−2)
 =360度
としてもいいでしょう。
四天の出題者の意図はたぶんこちらの解法でしょうね。
(2)
平行四辺形PQRSを分断する直線DE、BG、AF、CHを除いた図を描くのがいいでしょう。
四天王寺中学校1998年算数B第5問(解答・解説)の図2
黄緑色のピラミッド相似(三角形APHと三角形ASD)に注目すると
  PH:SD=1:2
だから、PH=@とすると、SD=Aとなります。
ここで、青色のピラミッド相似(三角形DSGと三角形DRC)に注目すると
  DS:SR
=DS:(DR−DS)
=1:(2−1)=1:1
だから、SR=Aとなります。
また上の図形が点対称図形であることに注目すると
  RF=PH=@   対称性を利用して作業を減らす!!
  PQ=SR=A
  QB=SD=A
あとは、(平行線と面積比)の知識を利用するだけです。
  平行四辺形PQRSの面積
 =平行四辺形HBFDの面積×(A×2)/{(@+A+A)×2}
 =平行四辺形HBFDの面積×2/5
 =平行四辺形ABCDの面積×(1×2)/(2×2)×2/5
 =平行四辺形ABCDの面積×1/5
だから、
  平行四辺形PQRSの面積:平行四辺形ABCDの面積
 =1:5

平行線と面積比
下の図の面積比は、いずれも「上底+下底」の比で処理できます(長方形も平行四辺形も台形だから、左の2つですべて処理できます。また、三角形を上底0の台形と考えると、すべてを台形として処理できますね)。
平行線と面積比
面積比は
  (a+0):(b+c):(d+d):(e+e)
となります。

(別解)
平行四辺形の特殊な場合(正方形)で考えると、簡単に解けます。
理論的には正しくはないですが、答えは求まります。
四天王寺中学校1998年算数B第5問(解答・解説)の図3
図の水色の部分の直角三角形を図の赤紫色の部分に移動する(対称性により、他の水色の部分も同様にできます)と、図の中の大きな正方形は小さな正方形5個分になっていることがわかりますね。



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