麻布中学校2006年算数第5問(解答・解説)
魔方陣もどきの算数パズルですね。
各組の和を@とします。
5組の和(@×5=D)を求める際、真ん中の数は3回カウントし、それ以外の数は2回ずつカウントしています。
真ん中の数以外の数を2回ずつカウントしたものは、ちょうど4組の和(@×4=C)になります。
したがって、真ん中の数を3回カウントしたものは
D−C
=@
となります。
言い換えれば、各組の和は真ん中の数の3倍となり、結局、真ん中の数は各組の3つの数の平均となりますね。
真ん中の数として考えられるものは、4、5、6だけになります。 ←真ん中の数を含む組は3個あるから、真ん中の数の両側(小さいほうと大きいほう)にそれぞれ3個以上の整数がある必要があります。
(あ)真ん中の数が4の場合
1−7
2−6
3−5
の3組使うはずです。
上の3つの□のうち1つを選び1を入れます(どこでも同じことです)。
次に、1、4と一直線になるように、下の3つの□のうち1つを選び7を入れます。
次に、2を入れる場所を考えますが、上の□に入れると、上の残りの□は4×3−(1+2)=9となり、条件を満たしません。
結局、2は下の□に入れることになります(どこでも同じことです)。
次に、2、4と一直線になるように、上の□に6を入れます。
最後に、上3つの□の和と下3つの□の和が4×3=12となるように、3と5を入れます。
答えの一例は次のようになります。
(い)真ん中の数が6の場合
9−3
8−4
7−5
のうち3組使うはずです。
数の立場の入れ替わりに注目します。
1→9
2→8
3→7
4→6
5→5
6→4
7→3
8→2
9→1
(あ)で得られた答えの数字を上のように入れ替えると、自動的に答えが求まります。
答えの一例は次のようになります。
2通りの答えを求めればいいので、入試のときはここでやめるのがベストです。
勉強のため、続きをやってみます。
(う)真ん中の数が5の場合
1−9
2−8
3−7
4−6
のうち3組使うはずです。
(1)1−9の組をはずす場合
(あ)と同様に考えます(まず、2−8の組の場所を決め、次に、3の場所を決めればいいでしょう)。 ←2+7+6=15となることはすぐにわかるでしょう。
答えの一例は次のようになります。
(2)2−8の組をはずす場合
1を上に入れた場合(下に入れても同じことです)、上3つの数の和は1+7+6=14以下となり、5×3=15とならないので、条件を満たしません。
この場合はありえませんね。
(3)3−7の組をはずす場合
(あ)と同様に考えます(まず、1−9の組の場所を決め、次に、2の場所を決めればいいでしょう)。 ←1+8+6=15となることはすぐにわかるでしょう。
答えの一例は次のようになります。
(4)4−6の組をはずす場合
1を上に入れた場合(下に入れても同じことです)、上の残りの2つの数の和は5×3−1=14となりますが、2、3、4、6、7、8のどの2数を組み合わせても14にはならないので、条件を満たしません。
この場合はありえませんね。