麻布中学校2008年算数第2問(解答・解説)
(1)
Dに含まれる食塩の量を求めるので、Dが登場するAの条件に注目します。
Dの食塩水は、濃さが7.5%で、食塩水全体の重さが
60+120+100
=280g
だから、Dに含まれる食塩は
280×7.5/100
=280×3/40 ←7.5と100を2.5で約分しました。その際、25×4=100を利用しました。
=7×3
=21g
となります。
(3)
Bの濃さを求めなくても、最終目標のCの濃さは求まるので、Cの濃さを先に求めます。
@とAの条件を使います。
Aがあと20gあれば、A、B、Cをすべて混ぜ合わせたとき、A:Bを2:3混ぜた食塩水(Cの濃さ)にCを混ぜ合わせることになるので、その濃さはCの濃さと等しくなります。 ←20gというのは、120×2/3−60です。
結局、3%の食塩水A20gと7.5%の食塩水D280gを混ぜ合わせたときにできる食塩水(Eとします)の濃さがCの濃さになります。 ←濃さのわかっているAとDの食塩水に関する条件に持ち込みました。
Eは、食塩水全体の重さが
20+280
=300g
で、食塩の重さが
20×3/100+21 ←Dの食塩の重さは(1)の結果が利用できますね。
=0.6+21
=21.6g
だから、濃さは
21.6/300
=7.2/100
→7.2%
となります。
これがCの濃さとなります。
最後のところは、天秤算で処理することもできますが、この問題の場合、食塩の量と食塩水の量を求めて処理したほうが楽ですね。
(2)
Aの条件を使います。
B120gに含まれる食塩の量は
21−(60×3/100+7.2) ←Dの食塩の量から、AとCの食塩の量を引きました。7.2%の食塩水C100gに含まれる食塩の量が7.2gとなるのは、計算するまでもなくわかりますね。
=21−(1.8+7.2)
=12g
だから、Bの濃さは
12/120
=1/10
→10%
となります。
もちろん、@の条件を使って、天秤算で処理することもできます。
なお、出題者の誘導通りに解くと、次のようになります。
(2)
@とAの条件を使います。
@の条件から、C100gというのは、A40gとB60gに置き換えることができます。 ←A:Bが2:3になるように、100gを比例配分しました。
結局、Aの条件は、3%の食塩水A60+40=100gとB120+60=180gを混ぜ合わせると、7.5%の食塩水Dが280gできるということになります。
D280gに含まれる食塩の量が21g((1)の結果ですね)で、3%の食塩水A100gに含まれる食塩の量が3gだから、B180gに含まれる食塩の量は
21−3
=18g
となるので、Bの濃さは
18/180
=1/10
→10%
となります。
もちろん、天秤算で処理することもできます。
(3)
Aの条件を使います。
C100gに含まれる食塩の量は
21−(60×3/100+120×10/100) ←Dの食塩の量から、AとBの食塩の量を引きました。
=21−13.8
=7.2g
だから、Cの濃さは
7.2/100
→7.2%
となります。
もちろん、@の条件を使って、天秤算で処理することもできます。