麻布中学校2008年算数第3問(解答・解説)


問題設定がそれほど複雑ではないので、線分図をかくまでもないでしょう(もしわかりにくければ、線分図をかくとよいでしょう)。
(1)
「この列車の時速は、A駅とB駅の距離を、かかった7時間で割った値より、1時間あたり2.675km大きくなりました。」という条件は、要するに、列車Xと列車Z(A駅とB駅の間をノンストップで7時間かけて走る列車)の時速の差が2.675km/時だったということですね。
  時間の比 列車X:列車Z
       =6時間40分:7時間 ←列車Xは停車時間を除く必要がありますね。
       =400分:420分
       =20:21
   ↓逆比←距離一定(A駅とB駅の間の距離)
  速さの比 列車X:列車Z
       =[21]:[20]
         差[1]=2.675km/時
列車Zの速さは
  2.675×[20]/[1]
 =53.5km/時
となるから、A駅とB駅の距離は
  53.5×7 ←時間がきっちりとした数になっている列車Zで計算したほうが楽ですね。
 =374.5km
となります。
(2)
故障がなければ、列車Yは、B駅からC駅まで行くのに、
  6時10分−2時30分 ←列車XがC駅からB駅まで行くのにかかる時間です。
 =3時間40分
かかります。
故障したことにより
  26時30分−22時10分
 =4時間20分
かかっています。
  4時間20分−3時間40分
 =40分
余分にかかったのは、10分間停車したことと、運転再開地点からC駅までの速度が遅かったことによります。
  40−10
 =30分
の差が生じた運転再開地点からC駅までの区間に注目して解きます。 差が生じた部分に注目するのがポイントです。
  速さの比 予定:実際
       =100%:80%
       =5:4
   ↓逆比←距離一定(運転再開地点からC駅までの距離)
  時間の比 予定:実際
       =C:D
        差@=30分
だから、予定では、運転再開地点からC駅まで進むのに
  30分×C/@
 =120分
 =2時間
かかるはずだったことになり、B駅から運転再開地点まで進むのに、
  3時間40分−2時間
 =1時間40分
かかるはずだったことがわかります。
したがって、求める距離は
  53.5×[21]/[20]×100/60 ←列車Xの速さ(故障前の列車Yの速さ)は、(1)を利用して求めます。列車Zの速さの[21]/[20]となりますね。
 =53.5×7/4
 =107/2×7/4 ←分数で処理したほうが楽ですね。
 =749/8km
となります。



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