麻布中学校1998年算数第2問(解答・解説)

(1)
7チームによる総当りの試合数は、7チームの中から2チーム選ぶ場合の数に他ならないので、
 (7×6)/(2×1)=21試合 (※)を参照しましょう。
となります。

(※)組み合わせ
7チームの中から1チーム目の選び方は7通りあり、そのそれぞれに対して、2チーム目(対戦相手)の選び方が6通りあります(7×6通り)。ただ、組み合わせとしては同じもの(例えば、1チーム目Bで2チーム目Fと1チーム目Fで2チーム目B)を2×1回ずつカウントしています(2×1倍カウントしているということです)。そこで、7×6を2×1で割ればいいんですね。

なお、問題文の「総当たり戦(どのチームも他の6チームと1試合ずつ行う方式)」(要するに、各チームが6試合行うということですね)のところを利用して解いてもいいでしょう。結局は、同じことですが・・・

(2)
1試合するごとに勝ち点の合計が必ず2点増えることに注目すれば、簡単ですね。 ←引き分けの場合は、1+1=2点増え、引き分け以外の場合も、2+0=2点増えますね。
21試合だから、勝ち点の合計は
  2×21=42点
となるので、Aの勝ち点は
  42−(11+5+5+1+11+2)
 =7点
となります。

(3)
各チームに奇数の勝ち点が与えられるのは引き分けの場合だけですね。
Aチームの勝ち点は奇数だから、Aチームの引き分けの回数は奇数回となります。
6試合で勝ち点が7だから、Aチームの成績として考えられるのは、次の3つの場合だけです。 ←偶数+奇数=奇数、偶数+偶数=偶数、奇数+奇数=偶数、奇数×奇数=奇数、奇数×偶数=偶数、偶数×偶数=偶数をしっかりおさえておきましょう。
  1引き分け3勝2敗
  3引き分け2勝1敗
  5引き分け1勝0敗
    引き分けを基準に書き出しました。
ここで、勝ち点11のBとFに注目します。 ←極端なものに注目するのがいいでしょう。
全勝の勝ち点(2×6=12点)と比べて1点低いだけなので、BとFの成績は、5勝0敗1引き分けだとわかります。
この1引き分けというのは、BとFの引き分け以外には考えられません。
このことから、BとFはともにAに勝っていることになり、Aは少なくとも2敗していることになります(下の図を参照しましょう)。
麻布中学校98年第2問(解答・解説)の図

したがって、Aの成績は3勝2敗1引き分けとなります。



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