徳島大学2015年医学部他数学第4問(解答・解説)
(1)
箱Aに3、6、9の球が入ることと5が残ることが確定していますね。
1、2、4、7、8、10の6個の球のうちBに入れる3個の球を選べばよいから、求める場合の数は
(6×5×4)/(3×2×1) ←組み合わせですね。
=20通り
となります。
(2)
箱に入れる球の番号を3で割った余りで整理します。
(あ)3で割った余り0・・・3、6、9の3個
(い)3で割った余り1・・・1、4、7の3個
(う)3で割った余り2・・・2、5、8の3個
条件を満たすのは、(P)Aの箱に、(あ)、(い)、(う)のいずれかのグループの3個の球を入れる場合、または(Q)Aの箱に、(あ)、(い)、(う)のそれぞれのグループから球を1個ずつ選んで入れる場合になります。 ←知識としておさえておくべきですが、少し実験してみればわかります。。
(P)の場合
Aの箱に(あ)のグループの3個の球を入れる場合は、(1)同様20通りあり、Aの箱に(い)、(う)いずれかのグループの3個の球を入れる場合も同様だから、この場合は ←条件の対等性を利用して作業を減らす!
20×3
=60通り
あります。
(Q)の場合
Aの箱に入れる球は、(あ)の3個のうちどの3個を入れるかで3通りあり、そのそれぞれに対して、(い)の3個のうちどの3個を入れるかで3通りあり、そのそれぞれに対して、(う)の3個のうちどの3個を入れるかで3通りあり、そのそれぞれに対して、B、Cそれぞれの箱に入れる球の入れ方は、(1)同様20通りあるから、この場合は ←条件の対等性を利用して作業を減らす!
3×3×3×20
=540通り
あります。
したがって、求める場合の数は
60+540
=600通り
となります。
(3)
いずれの箱についても3個の球の番号の和が3の倍数だから、箱に入れた9個の球の番号の和も3の倍数となります。
また、1から10までの整数の和は55で、3で割ると1余る数だから、残った球の番号(a)は3で割ると1余る数、すなわち、1、4、7、10のいずれかの4通りとなります。
(2)同様、箱に入れる球の番号を3で割った余りで整理します。
(あ)3で割った余り0・・・3、6、9の3個
(い)3で割った余り1・・・1、4、7、10のうちa以外の3個
(う)3で割った余り2・・・2、5、8の3個
条件を満たすのは、(R)A、B、Cそれぞれの箱に、(あ)、(い)、(う)の同じグループの3個の球を入れる場合、または(S)A、B、Cそれぞれの箱に、(あ)、(い)、(う)のそれぞれのグループから球を1個ずつ選んで入れる場合になります。
(R)の場合、Aの箱に(あ)、(い)、(う)のうちどのグループの球3個を入れるかで3通りあり、そのそれぞれに対して、Bの箱にどのグループの球3個を入れるかで2通りあり、そのそれぞれに対して、Cの箱にどのグループの球3個を入れるかで1通りあります。
(S)の場合、Aの箱に入れる3個の球の選び方が3×3×3通りあり、そのそれぞれに対して、Bのの箱に入れる3個の球の選び方が2×2×2通りあり、そのそれぞれに対して、Cの箱に入れる3個の球の選び方が1×1×1通りあります。
したがって、求める場合の数は
(3×2×1+3×3×3×2×2×2×1×1×1)×4
=888通り
となります。