九州大学2017年前期理系数学第3問(解答・解説)
(1)
1から4×600−3=2397までに4で割ると1余り、7で割り切れる数が何個あるか求める問題ですね。←等差数列の各項が3大きければ4の倍数が並んだものとなることに着目し、第600項を求めました。
7で割り切れる数を小さい順に書き出すと、
7,14,21,・・・ ←4で割ると1余る数は奇数だから、実際には、7から一つ置きに書き出せばいいですが、・・・
となり、条件を満たす最小の数は21となります。以後、28(4と7の最小公倍数)ごとに条件を満たす数が登場します。
(2397−21)/28
=84.・・・
だから、条件を満たすものは84+1=85個あります。
なお、4で割ると1余り、7で割り切れる数は、21+28×△=7×(3+4×△)(△=0、1、2、・・・、84)と表すことができますね。
(2)
1から2397までに4で割ると1余り、7×7=49で割り切れる数が何個あるか求める問題ですね。
49は4で割ると1余る数で、これが条件を満たす最小の数となります。以後、196(4と49の最小公倍数)ごとに条件を満たす数が登場します。
(2397−49)/196
=11.・・・
だから、条件を満たすものは11+1=12個あります。
なお、4で割ると1余り、7×7で割り切れる数は、49+196×□=7×7×(1+4×□)(□=0、1、2、・・・、11)と表すことができますね。
(3)
1から2397までに4で割ると1余り、7×7×7=343で割り切れる数が何個あるか求めます。
343で割り切れる数を小さい順に書き出すと、
343,686,1029,・・・ ←4で割ると1余る数は奇数だから、実際には、7から一つ置きに書き出せばいいですが、・・・
となり、この条件を満たす最小の数は1029となります。以後、1372(4と343の最小公倍数)ごとに条件を満たす数が登場しますが、2397までにはこの1個だけですね。
7×7×7×7>2397だから、7の4乗以上で割り切れる数はありませんね。
1029(7×7×7×3)までに、4で割ると1余り、7で割り切れる数は37個あります。 ←△=0、1、2、・・・、36ですね。
1029(7×7×7×3)までに、4で割ると1余り、7×7で割り切れる数は6個あります。 ←□=0、1、2、・・・、5ですね。
結局、1029までの積を素因数分解したときの7の個数は
37+6+1
=44個
となります。
次に4で割ると1余り、7で割り切れる数は、1029+28=1057となり、これは
(1057+3)/4 ←第600項を求めるときと同様の手法で求めます。(1057−1)/4+1としてもよいでしょう。
=265番目
の数となり、最小のnは265となります。