東京工業大学2012年数学第1問(2)(解答・解説)
余事象を利用して解きます。
すべての場合の数は6×6×6=216通りあります。
このうち、出た目の積が10の倍数にならないのは、2の倍数(2、4、6)が1回も出ないか5の倍数(5)が1回も出ない場合になります。
出た目の積が10の倍数にならない場合は
3×3×3+5×5×5−2×2×2 ←2の倍数が1回も出ないというのは、3回とも奇数の目が出るということで、5の倍数が1回も出ないというのは、3回とも1、2、3、4、6のいずれかの目が出るということです。この2つの場合にはダブりがある(3回とも1か3の目が出る場合)ので、ダブりを取り除く必要があります。わかりにくければヴェン図をかくとよいでしょう。
=27+125−8
=144通り
あるから、出た目の積が10の倍数になる場合は
216−144
=72通り
あり、求める確率は72/216=1/3となります。
東大や京大でも同じような問題(京都大学1992年前期理系数学第4問・文系数学第4問、東京大学2003年前期理科数学第5問、京都大学2023年理系数学第3問など)が出されているので、ぜひ解いてみましょう。