栄光学園中学校2020年算数第1問(解答・解説)

(1)
99個の整数の平均を求めるのだから、約分する前の平均の分母は99ですね。
  554/11
 =4986/99 ←分子は5540(554の10倍)−554(554の1倍)を計算すればよいでしょう。
だから、1から100までの整数の中から取り除いた1つの整数以外の和は4986となります。
また、1から100までの整数の和は
  (1+100)/2×100 ←等差数列の和の公式(平均×個数)を利用しました。
 =5050
だから、取り除いた整数は
  5050−4986
 =64
となります。
(2)
1から□までの整数の和
  1+2+3+4+・・・+□
 =(1+□)/2×□
がはじめて600を超えるところを求めます。
(1+□)×□=1200ぐらいですね。
連続2整数の積だから平方数で見当を付けます。
 32×32=1024 ←2の10乗(2を10個かけあわせた数=32(2を5個かけあわせた数)×32)が1024となることは覚えておくとよいでしょう
 35×35=1225 ←32×32より少し大きいもので計算しやすいものを計算しました。この計算については、下の(参考)を参照しましょう。
□=34のときは、600より小さくなり、□=35のときはじめて600を超えます。
  (1+35)/2×35
 =18×35
 =9×70 ←「5と2は仲良し
 =630
だから、30を取り除けばよいことになります。
なお、例えば、□=36とすると、630+36=666となり、66を取り除くことになりますが、実際には無理ですね。□=36以上の場合はすべて同じ状況になります。
(3)
ある整数を〇とします。
1つの整数を除いたときの平均が440/13だから、1つの整数を除いたときの個数は13の倍数となり、〇は13で割ると1余る数(13より大きいもの)になります。
ここで、1つの整数を取り除かないときの平均が(1+〇)/2となることに着眼して、これが440/13ぐらいになる場合を考えて見当をつけます。 ←まず大雑把(おおざっぱ)に見当をつけることが大切です。なお、440/13=33.・・・だから、真ん中が33ぐらいと考えて見当をつけてもよいでしょう。
それぞれを2倍すると、(1+〇)が880/13=70弱ということだから、
  〇
 =13×5+1
 =66
とわかります。 ←実際に、13で割ると1余る数(13より大きいもの)を小さい順に調べていくと、66以外にないことがわかります。
このとき、取り除いた除いた数は
  (1+66)/2×66−440/13×65
 =2211−2200
 =11
となります。
(参考)〇5×〇5の計算(〇△×〇□(△+□=10)の計算の特別な場合)について
(5×5=25 ←0×(0+1)=0を百の位に、5×5を下2桁に配置するだけです。)
15×15=225 ←1×(1+1)=2を百の位に、5×5を下2桁に配置するだけです。
25×25=625 ←2×(2+1)=6を百の位に、5×5を下2桁に配置するだけです。
35×35=1225 ←3×(3+1)=12を百の位に、5×5を下2桁に配置するだけです。
45×45=2025 ←4×(4+1)=20を百の位に、5×5を下2桁に配置するだけです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



中学受験・算数の森TOPページへ