フェリス女学院中学校06年第6問(解答・解説)
(1)
選んだ3つのおもりの和ではなく、残りの2つのおもりの和を考えるとよいでしょう(例えば、3つのおもりの和が1番重いとき、残りの2つのおもりの和は1番軽くなります)。 ←「裏」を考える!
一般に、A、B、C、D、Eが小さい順に並んでいるとき、任意の2つの和として考えられるものは、
A+B B+C C+D D+E
+C +D +E
+D +E
+E
の10通り((5×4)/(2×1)=10通りというように計算で求めることもできます(組み合わせですね))であり、その大小関係は、次のようになります。
A+B・・・最小
A+C・・・2番目に小
A+DかB+C・・・3番目に小
B+EかC+D・・・3番目に大
C+E・・・2番目に大
D+E・・・最大
このことを利用して解きます。
5つの平均の重さが34.4gだから、
A+B+C+D+E
=34.4×5 ←平均×個数=総和ですね。
=172g・・・@
となります。
まず、(あ)の条件を考えます。
最も軽い組み合わせ(A+B+C)のとき、平均の重さが26gだから、
D+E
=172−26×3
=94g・・・A
となります。
次に、(い)の条件を考えます。
2番目に軽い組み合わせ(A+B+D)のとき、平均の重さが27gだから、
C+E
=172−27×3
=91g・・・B
となります。
次に、(う)の条件を考えます。
最も重い組み合わせ(C+D+E)のとき、平均の重さが45gだから、
A+B
=172−45×3
=37g・・・C
となります。
@、A、Cより、
C
=(A+B+C+D+E)−{(A+B)+(D+E)}
=172−(37+94)
=41g
となります。
これとBより、
E
=91−41
=50g
となります。
これとAより、
D
=94−50
=44g
となります。
なお、次のような表で整理することもできます。
A B C D E
○ ○ ○ ○ ○ 172g
○ ○ 94g
○ ○ 91g
○ ○ 37g
(2)
最後に、(え)の条件を考えます。
3番目に重い組み合わせ(B+C+EかA+D+E)のとき、平均の重さが38gだから、A+DかB+Cが
172−38×3
=58g
となります。
(P)B+C=58gのとき
C=41gだから、
B
=58−41
=17g
となり、これとCより
A
=37−17
=20g
となりますが、これはA<Bに矛盾します。
(Q)A+D=58gのとき
D=44gだから、
A
=58−44
=14g
となり、これとCより
B
=37−14
=23g
となり、すべての条件を満たします。
したがって、A=14g、B=23gとなります。