フェリス女学院中学校15年第3問(解答・解説)


最初の問題のところで、○×□を7で割った余りが、○を7で割った余りと□を7で割った余りの積を7で割った余りと等しく、また、このことは個数を増やしても成り立つことが示唆されていますね
まともな問題であれば、問題文に余分な情報はないので、問題文をよく読むことが大切です。
上で述べたことを面積図で確認しておきます。 2数の積があれば、長方形(正方形)の面積に帰着させることができますね。
7で割ると商が☆で余りが△の整数○と7で割ると商が★で余りが▲の整数□を考え、○×□の面積図をかくと、次のようになります。
 
フェリス女学院中学校2015年算数第3問(解答・解説)の図

黄色の部分は7で割り切れるので、○×□を7で割ったときの余りは、ピンク色の部分(△×▲)を7で割った余りと等しいことがわかりますね。
このことを繰り返し用いると、3個以上の積についても同様のことが言えますね。
さて、問題を解いてみましょう。
24、41、74を7で割った余りは、それぞれ3、6、4となるから、[24]×[41]×[74]を7で割った余りは、
  3×6×4
 =72
を7で割った余り、つまり2(アの答え)となります。
[2×□]=2だから、[2]×[□]=2となります。
[2]=2だから、[□]=1となり、結局、□は7で割ると1余る数(1(イの答え)、8(ウの答え)、15、・・・)となります。
最初の数(初項)が1で公差7の等差数列の20番目、つまり
  1+7×(20−1)
 =134
がエの答えとなります。
また、
  [(2×[イ])×(2×[ウ])×……×(2×[エ])]
 =[2×[イ]]×[2×[ウ]]×・・・×[2×[エ]]
 =[2×1]×[2×1]×・・・×[2×1]
 =[2]×[2]×・・・×[2] ←[2]が20個あります。
 =[8]×[8]×[8]×[8]×[8]×[8]×[4] ←[2]3個を1セット([8]になりますね)にすると、6セットと半端の[2]×[2]=[4]になります。
 =[8]×[8]×[8]×[8]×[8]×[8]×[4]
 =1×1×1×1×1×1×4
 =4
となります。
なお、2の10乗(2を10個掛け合わせた数)が1024となることを利用して、次のようにしてもよいでしょう。
  [(2×[イ])×(2×[ウ])×……×(2×[エ])]
 =[(2×1)×(2×1)×・・・×(2×1)]
 =[(2の10乗)×(2の10乗)]
 =[1024]×[1024]
 =2×2 ←1024を7で割った余りは2となりますね。
 =4



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