フェリス女学院中学校16年第5問(解答・解説)

(1)
男子の人数と女子の人数が等しいこととAとBの各グループの男女の人数の差が等しいことから、いずれか一方のグループでは男子が女子より多く、他方のグループでは女子が男子より多くなっていることになります。
以下、すべての人の得点が35点低くなったと考えると、平均点は次のようになります。
   男子 女子
 A 35 30
 B  5  0
Aグループで男子が女子より多いとすると、男子の合計点が女子の合計点より少なくなることはありえず、当然、男子の平均点が女子の平均点より低くなることはありえません。
したがって、Aグループでは男子が女子より少なくなり、正解はCとなります。
(2)
問題文に与えられた平均点の情報から、それぞれのグループには男女がそれぞれ最低1人いることがわかります。
それぞれのグループの男女の人数が1人と8人の場合、女子の合計点が30×8+0×1=240点、男子の合計点が5×8+35×1=75点となり、男子の平均点が女子の平均点より低くなり、条件を満たします。 極端な場合から考えます。
したがって、最も少ない学年の人数は
  (1+8)×2
 =18人
となります。
男女の合計得点の差が240−75=165点の状態から、それぞれのグループの男女の人数が1人ずつ増えると
  5+35−(30+0)
 =10点
ずつ男女の合計得点の差が縮まります。
男子の合計得点が女子の合計得点を上回らない範囲では、それぞれのグループの男女の人数を
  165÷10
 =16.5
 →16人
ずつ増やすことができます。
したがって、最も多い学年の人数は
  18+16×2×2
 =82人
となります。
(3)
男女の人数はそれぞれ60/2=30人となります。
平均点を低くなるのは、平均点の高いAの人数が最も少なくなる場合、つまりAの男子が1人、女子が8人、Bの男子が29人、女子が22人の場合ですね。
したがって、求める平均点は
  (35×1+30×8+5×29+0×22)/60+35 ←最初に取り除いた35点をたさないといけませんね。
 =42点
となります。



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