女子学院中学校1996年算数第4問(解答・解説)

(1)
数え間違えたときの花子さんの得点より実際の花子さんの得点の方が多いから、6のところに当たった回数は花子さんの方が多いことがわかります。
6のところに当たった2人の回数の差の部分に注目するといいでしょう。
6のところに当たった回数は、花子さんの方が
  (12+60)÷(6+6)
 =6回
多いですね。

(2)
つるかめカブトムシ算の問題ですね。
(解法1)
表をかいて解きます。
女子学院中学校1996年算数第4問(解答・解説)の図

6のところに当たった回数が12のところに当たった回数の3倍だから、6点3回と12点1回の合計4回をセットにして考えます。
9点4回を6点3回と12点1回のセットに交換すると、得点は
  (9−6)×3−(12−9) ←9×4−(6×3+12×1)としてもいいでしょう。
 =6点
減ります。
990点から6点ずつ減っていき894点になるのだから、交換の回数は
  (990−894)÷6
 =16回
となります。
したがって、12のところにあたった回数は
  16回
となります。

(解法2)
平均を利用して解きます。
6のところに当たった回数が12のところに当たった回数の3倍だから、6点のところと12点のところに当たった分の平均点は
  (6×3+12×1)÷4
 =15/2点
となります。
これで、「15/2点のところと9点のところに合わせて110回当たり、合計得点が894点でした。」という普通のつるかめ算の問題になりました。
いろいろな解法がありますが、ここでは式だけで解きます。
15/2点のところに当たった回数は
  (9×110−894)÷(9−15/2)
 =96×2/3
 =64回
となります。
このうちの1/(1+3)=1/4が12点のところに当たった回数になるから、求める回数は
  64×1/4
 =16回
となります。



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