甲陽学院中学校2006年算数2日目第6問(解答・解説)


甲陽学院中学校2006年算数2日目第6問(解答・解説)の図1
水面の位置がAの上の面より3cm上で、Bの高さの3/4のところになったことから、Aの高さは、Bの高さの3/4より3cm低いことがわかります。
Aの高さとBの高さの和が60cmだから、Bの高さの
  3/4+1
 =7/4

  60+3
 =63cm
に相当することがわかります。 ←わかりにくければ、Bの高さをCとして、C×3/4−3+C=60として解くといいでしょう。
したがって、Bの高さは
  63×4/7
 =36cm
となり、水面の高さは
  36×3/4
=27cm
となります。
(2)
Aの高さは
  27−3
 =24cm
ですね。
甲陽学院中学校2006年算数2日目第6問(解答・解説)の図2
Aの水面より下の部分の高さとBの水面より下の部分の高さは等しいから、Aの水面より上の部分の高さとBの水面より上の部分の高さの差とAとBの高さの差は等しいですね。 ←文章題では、等しい部分に注目することが大切です。
  36−24
 =12cm
が、Aの水面から上の部分の高さの
  7−1
 =6倍
に相当するから、Aの水面から上の部分の高さは
  12÷6
 =2cm
となり、A(B)の水面より下の部分の高さは
  24−2
 =22cm
となります。
さらに、Bを1本取り出したときの水面の高さは
  22−88/25
 =462/25cm
となります。
水槽を真上から見た図をかくと次のようになります。
甲陽学院中学校2006年算数2日目第6問(解答・解説)の図3
まず、円柱A、Bが突き出ている場合(B1本取り出した後とB2本取り出した後)に注目します。
  高さの比  (水槽−A−B):(水槽−A)
       =22cm:462/25cm
       =25:21
   ↓逆比(体積一定)
  底面積の比 (水槽−A−B):(水槽−A)
        = [21]:[25]
(水槽−A−B)と(水槽−A)を見比べると、Bの底面積は
   [25]−[21]
  =[4]
となり、(水槽−A−B×2)の底面積は
  [21]−[4]
 =[17]
となります。
次に、はじめの状態とBを1本取り出した状態に注目します。
Aの3cm分の体積が
  [21]×22− [17]×27 ←はじめの状態では、Aが3cm沈んでいることに注意しましょう。はじめの状態でAが沈んでいないと考えた場合を考えて、それとの差を考えます。
 =[462]−[459]
 =[3]
となるから、Aの底面積は
  [3]÷3
 =[1]
となります。
したがって、AとBの底面積の比は
  [1]:[4]
 =1:4
となります。



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