甲陽学院中学校2014年算数2日目第4問(解答・解説)


(1)
60÷6=10だから、6の倍数は10個、6の倍数でない数は60−10=50個あります。
Aだけが6の倍数の場合、Aは10通りあり、そのそれぞれに対して、Bは6の倍数以外の50通りあるから10×50=500通りあります。 ←6の倍数と6の倍数でない数を同時に満たす数はないので、AとBが異なるという条件は自動的に満たされますね。
AとBは条件的に同じだから、Bだけが6の倍数の場合も500通りあります。 ←条件の対等性を利用して作業を減らす!
したがって、AとBのうち、どちらか一方だけが6の倍数となるような選び方は
  500×2
 =1000通り
となります。
(2)
問題の条件を満たすのは、次の3つの場合になります。 もれなくダブりなく場合分けする必要があります。6の倍数の個数(0個、1個、2個)で分類しました。
(あ)AとBのうち、どちらか一方だけが6の倍数となる場合
(い)AもBも6の倍数となる場合
(う)AもBも6の倍数でなく、一方が偶数で他方が3の倍数となる場合
(あ)の場合
(1)より、1000通りあります。
(い)の場合
Aは10通りあり、そのそれぞれに対してBは9通りあるから、
  10×9
 =90通り
あります。
(う)の場合
まず、Aが偶数(6の倍数以外)でBが3の倍数(6の倍数以外)の場合を考えます。
Aは
  30−10 ←偶数の個数から、6の倍数の個数をひきました。
 =20通り
あり、そのそれぞれに対して、Bは
  20−10 ←3の倍数の個数から、6の倍数の個数をひきました。
 =10通り
あるから、
  20×10
 =200通り
あります。
Bが偶数(6の倍数以外)でAが3の倍数(6の倍数以外)の場合も同様に200通りあります。 条件の対等性を利用して作業を減らす!
結局、この場合は
  200×2
 =400通り
あります。
したがって、AとBの積が6の倍数になるような選び方は
  1000+90+400
 =1490通り
あります。



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