甲陽学院中学校2024年算数2日目第3問(解答・解説)
はじめの状態のA、B、Cの100gあたりの食塩の量をそれぞれ[ア]、[イ]、[ウ]とします。 ←これが濃さに他ならないですね。
3つのビーカーの食塩水の量は常に400gで一定ですね。
そこで、食塩の量をチェックしていきます。
予定の食塩の量
A [ア]×3+[イ]
B [イ]×3+[ウ]
C [ウ]×3+[ア]
実際の食塩の量
A [ア]×3+[ウ]
B [イ]×3+[ア]
C [ウ]×3+[イ]
まず、「AとBの食塩水の濃さはともに、(予定していたAの食塩水の濃さ)+1.6%とな」ったという条件について考えます。
400gの食塩水で1.6%濃くなるということは400×1.6/100=6.4g食塩の量が多くなるということですね。
予定のAと実際のAを比べます。
[イ]が[ウ]になると6.4g増えるから、[ウ]−[イ]=6.4となります。
予定のAと実際のBを比べます。
[ア]2個が[イ]2個になると6.4g増えるから、[イ]−[ア]=6.4/2=3.2となります。
[イ]−[ア]と[ウ]−[ア]の差は[ウ]−[イ]にほかならないから、[ウ]−[ア]=3.2+6.4=9.6となります。
次に、「Cの食塩水の濃さは、(予定していたCの食塩水の濃さ)×17/16とな」ったという条件について考えます。
食塩水の量が同じ(一定)だから、食塩の量の比は濃さの比と一致し、
食塩の量の比 実際のC:予定のC=17:16=P:O
となります。
P−O=@が([イ]−[ア]=)3.2に相当するから、 [ウ]×3+[ア]は3.2×O/@=3.2×16となります。
[ウ]1個を[ア]1個に交換すると9.6=3.2×3減るから、[ウ]×3+[ア]の[ウ]3個を[ア]3個に交換したもの、つまり[ア]4個は3.2×16−3.2×3×3=3.2×7となり、[ア]は3.2×7/4=0.8×7=5.6となります。