神戸女学院中学部2004年算数第1問(解答・解説)
横に6個ずつ数字を並べた表をかきます。←○をつけた数は12周期で、5の倍数は5周期だから、横に6個並べます(5の倍数が左斜め下方向に現れ(左端に行くと、右端に現れ)ますね。→(2)の(別解)で利用します)。
○をつけた数にしるしをつけていきます。
表を見ると、2周目に○をつけた数は、1周目に○をつけた数のすぐ下の数になっていることがわかりますね。
3周目の1で作業が終わることも明らかですね。
結局、次の表のように、左端にすべて○がつくことになります(1周目に○をつけた数にはピンク色の○を、2周目に○をつけた数には青色の○をつけています)。
このことは、問題文(「(1,13,25,……,361,7,19,……)」の部分)をよく読んで、続きを書き出せば、わかるかもしれませんね。
結局、○をつけた数は、1から366までの数のうち6で割ると1余る数にほかなりませんね。
神女でよく出題される問題です。
(1)
○をつけた数の個数は
366/6 ←上から下まで何行あるかを数えればいいですね。
=61個
だから、○がついていない数の個数は
366−61
=305個
となります。
(別解)
表をかかなくても解くことができます。
整数は366個あるから、366周期です。
また、○をつけた数は12番目ごとだから、12周期です。
周期が一致するのは2×3×61×2(366と12の最小公倍数)毎ですね。
したがって、○をつけた数の個数は
2×3×61×2/12
=61個
となります。(以下略)
(2)
1から366までの数のうち6で割ると1余り、しかも、5で割り切れる数の個数を求めればいいですね。
(6で割ると1余り、しかも、5で割り切れる数)+5は、6でも5でも割り切れる数、つまり、30(6と5の最小公倍数)の倍数となります。 ←割り切れないより、割り切れるほうが楽ですね。なんとか割り切れるようにならないかなという発想が大切です。
また、(6で割ると1余り、しかも、5で割り切れる数)+5は1+5=6以上366+5=371以下となります。6未満に30の倍数はないので、結局、371以下の30の倍数の個数を求めればいいですね。
したがって、○をつけた数の中で、5の倍数は
[371/30] ←[☆]は☆を超えない最大の整数を表します。例えば、[3.1]=3、[2]=2となります。
=12個
となります。
(別解)
上の表から、○をつけた数の中で、5の倍数となる数は5行ごとに表れることがわかりますね。
全部で61行あったので、○をつけた数の中で、5の倍数となる数は
[61/5] ←最初が5行目だから、半端の1行に条件を満たす数はないですね。
=12個
となります。