神戸女学院中学部2006年算数第5問(解答・解説)
(1)
図のような補助線(延長線)EKとBKを引き、相似な三角形(ちょうちょ相似とピラミッド相似)を作り出します。
三角形JHKと三角形CDKは相似(相似比は、JH:CD=4cm:8cm=1:2)だから、
KJ:JC
=KJ:(KC−KJ)
=1:(2−1)
=1:1
となり、KJ=JC=10cmとなります。
IJ=4cmだから、
KI
=10−4
=6cm
となります。
直角三角形IFKと直角三角形CDKは相似で、辺の比は、中:小=KC:CD=(10cm+10cm):8cm=5:2だから、
IF
=KI×2/5
=6×2/5
=12/5cm
となります。
また、三角形AGDと三角形JGKは相似(相似比は、DA:KJ=16cm:10cm=8:5)だから、2つの三角形の高さ(それぞれの底辺をDA、KJと考えた場合)の比もG:Dとなります。
G+D
=L
が8cmに相当するから、三角形JGKの高さは
8×D/L
=40/13cm
となります。
したがって、斜線部分の面積は 「差」で求める!(復元)
三角形JGKの面積−三角形IFKの面積
=10×40/13×1/2−6×12/5×1/2
=532/65cm2
となります。
(2)
三角形AGDと三角形FGEは相似(相似比は、AD:FE=16cm:4cm=4:1)だから、2つの三角形の高さ(それぞれの底辺をDA、FEと考えた場合)の比も[4]:[1]となります。
[4]+[1]
=[5]
が8cmに相当するから、三角形FGEの高さは
8×[1]/[5]
=8/5cm
となり、三角形FGEの面積は
4×8/5×1/2
=16/5cm2
となります。
再び、三角形AGDと三角形FGEが相似(相似比は4:1)であることを利用すると、
AG:FG
=4:1
となることがわかります。
また、
FG:GH
=三角形FGEの面積:三角形GHEの面積 ←高さ一定⇒三角形の底辺の比=面積の比
=16/5:4
=4:5
となります。
共通部分のFGに注目して、比合わせします。
AG:FG:GH
4: 1
4: 5
16: 4: 5
となり、
AF:HF
=(AG+FG):(FG+GH)
=(16+4):(4+5)
=20:9
となります。
三角形ABFと三角形HEFは相似(相似比は、AF:HF=20:9)だから、
BF
=EF×20/9
=4×20/9
=80/9cm
となります。
したがって、xの値は
BC−BF
=16−80/9
=64/9
となります。
なお、比合わせせずに、三角形(HEF)の面積の逆算を用いてHEを求めて解いてもいいでしょう(直角三角形HEFと相似な直角三角形ABFの辺の比(中:小)がわかりますね)。