神戸女学院中学部2013年算数第7問(解答・解説)


作られる整数の各位の数は1+2=3以上5+4=9以下となります。 上限チェック!下限チェック!
1回目、2回目、3回目に取り出したカードの数字をそれぞれ□、△、〇とします。
(1)
△+〇が奇数となるということですね。
奇数(1、3、5)から1個取り出し、偶数(2、4)から1個取り出すことになります。
△と〇の入れ替わりが考えられ、□は残ったカード3枚のうち何でもよいから、条件を満たす取り出し方は全部で
  3×2×2×3
 =36通り
あります。
(2)
各位の数の和は□+△+△+〇=△×2+□+〇となり、これが3の倍数となるということですね。
まず、カードの数字を3で割った余りで分類します。
 (A)3で割ると1余る数・・・1、4
 (B)3で割ると2余る数・・・2、5
 (C)3で割り切れる数・・・3
(あ)△が(A)の数字の場合
△×2は3で割ると2余る数だから、□+〇は3で割ると1余る数となります。
(A)、(C)から1枚ずつ取り出すか(B)から2枚取り出すことになります。
□と〇の入れ替わりが考えらることに注意すると、この場合は
  2×(1×1+1)×2 ←△が2通り、□と〇が(1×1+1)通り、□と〇の入れ替わりが2通りありますね。
 =8通り
あります。
(い)△が(B)の数字の場合
△×2は3で割ると1余る数だから、□+〇は3で割ると2余る数となります。
(B)、(C)から1枚ずつ取り出すか(A)から2枚取り出すことになります。
(あ)の場合同様、この場合は8通りあります。 条件の対等性を利用して作業を減らす!
(う)△が(C)の数字の場合
△×2は3で割り切れる数だから、□+〇も3で割り切れる数となります。
(A)、(B)から1枚ずつ取り出すことになりますね。
  2×2×2 ←□が2×2通り、〇が2通り(今回は、□と〇の入れ替わりが生じないように処理しました)ありますね。
 =8通り
あります。
(あ)、(い)、(う)より、条件を満たす取り出し方は全部で
  8+8+8
 =24通り
あります。
(3)
70以上の整数は次の3つの場合が考えられます。
 (P)作られた整数の十の位の数が7の場合
 (Q)作られた整数の十の位の数が8の場合
 (R)作られた整数の十の位の数が9の場合
(ア)の場合
 □+△=7
 5 2・・・一の位の数は2+1=3、2+3=5、2+4=6
 4 3・・・一の位の数は3+1=4、3+2=5、3+5=8
 3 4・・・一の位の数は4+1=5、4+2=6、4+5=9
 2 5・・・一の位の数は5+1=6、5+3=8、5+4=9
一の位の数のところに3回登場するものが条件を満たす数になります。 この場合は75、76があります。 ←上で書き出したものを左上から斜めに眺めていくとすぐに見つけられます。
(イ)の場合
 □+△=8
 5 3・・・☆
 3 5・・・★
一の位数が同じものは、最も多くて2個しかない(☆と★で1個ずつ)から、条件を満たす数はありません。
(ウ)の場合
 □+△=9
 5 4
 4 5
(イ)の場合同様、条件を満たす数はありません。 条件の対等性を利用して作業を減らす!
(ア)、(イ)、(ウ)より、条件を満たす数は75と76となります。



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