神戸女学院中学部2018年算数第2問(解答・解説)
(1)
2人が1歩ずつ歩いたときの距離の和が
10.1÷10
=1.01m
=101cm
で、距離の差が
50÷10
=5cm
だから、和差算により、Aの歩幅は
(101+5)÷2
=53cm
となり、Bの歩幅は
53−5
=48cm
となります。
(2)
Aが○歩、Bが△歩歩いたとすると、与えられた条件より
53×○+48×△=500
となります。
条件不足のつるかめ算(いもづる算)の問題ですね。
48×△、500は偶数だから、53×○も偶数となり、○も偶数となります。 ←文章題で条件が不足していると感じたら、整数条件(倍数条件)を考えます(女学院頻出)。
500÷53 ←上限チェック!
=9.・・・
だから、○は0、2、4、6、8のいずれかとなります。
また、48×△は3の倍数、500は3で割ると2余る数だから、53×○は3で割ると2余る数となります。 ←○の候補は5個だけなので、調べつくしてもいいですが、再び整数条件を考えます。
53は3で割ると2余る数だから、○は3で割ると1余る数となります。
0、2、4、6、8のうち3で割ると1余る数は4だけだから、4だけが答えの候補となります。
○=4のとき、
△
=(500−53×4)÷48
=6
となります。
したがって、Aは4歩、Bは6歩歩けばよいことになります。
式を作った後の処理は次のようにしてもよいでしょう。
5×△+48×○+48×△=500 ←53=5+48として分配法則を利用しました。
5×△+48×(○+△)=500 ←分配法則の逆を利用しました。なお、面積図を考えることにより、この式を作ることもできます。
48×(○+△)、500は偶数だから、5×△も偶数となり、△も偶数となります。
また、5×△、500は5の倍数だから、48×(○+△)も5の倍数となり、○+△も5の倍数となります。
500÷48 ←上限チェック!
=10.・・・
だから、○+△は0か5か10になります。
○+△=0が条件を満たさないのは明らかですね。
また、○+△=5のとき、5×△+48×(○+△)は
5×5+48×5
=265以下 ←上限チェック!
となり、条件を満たしません。
したがって、○+△=10となり、
△
=(500−48×10)÷5
=4
○
=10−4
=6
となります。