神戸女学院中学部2019年算数第2問(解答・解説)
(1)
A、Bの100gあたりの食塩の量(A、Bの濃さと同じ値になりますね)をそれぞれ単にA、Bと表記します。
AとBを3:2の割合で混ぜると12%の食塩水ができるから、食塩の量に注目すると、
A×3+B×2=12×5
となり、AとBを1:4の割合で混ぜると14%の食塩水ができるから、
A×1+B×4=14×5
となり、このことから、次のようになります。 ←AをBに交換すると1×5増え、BをAに交換すると1×5減る(このことは、2つの式を見比べればわかります)ので、機械的な作業になります。
A×5+B×0=10×5
・・・・・・・・・・・・
A×3+B×2=12×5
・・・・・・・・・・・・
A×1+B×4=14×5
A×0+B×5=15×5
したがって、Aの濃さは10%となり、Bの濃さは15%となります。
もちろん、天秤算(ダブル天秤で比合わせ)で解くこともできます。
(2)
混ぜる順序は関係ないので、まずAとBを等量混ぜて食塩水(Cとします)を作り、次に水と混ぜると考えます。
Cの濃さは
(10+15)/2
=25/2%
となります。
これに水を混ぜて5=10/2%にするということですね。
食塩の量を変化させずに、濃さ(=食塩の量/食塩水の量)を10/25=2/5倍にするから、食塩水の量は5/2倍になります。
結局、Cの食塩水の量:水の量=2:(5−2)=2:3=320:480となるから、5%の食塩水は
320+480
=800g
できたことになります。
もちろん、天秤算で解くこともできます。