神戸女学院中学部2021年算数第6問(解答・解説)


(1)
様々な解法が考えられますが、ここでは、斜めの正三角形があることに着目し、大きな正三角形を作出して解きます。 斜めの正方形があるときに、大きな正方形を作出する解法と同じです。
神戸女学院中学部2021年算数第6問(解答・解説)の図1
大きな正三角形は1辺の長さが2+5=7cmで、その面積を7×7=49とすると、三角形ABCの面積は5×5=25となり、三角形BCFの面積は2×5=10となり、三角形FCHの面積は49−10×3=19となります。 面積比=相似比×相似比面積比=底辺の比×高さの比を利用しました(以下同様)。
角度に記号をつけると、かげをつけた三角形と三角形BCFが相似であることが分かります。 ←(2)で使いますが、三角形BCFとCAHが合同であることもわかりますね。なお、回転+拡大・縮小では合同な図形ができることもしっかり押さえておきましょう。
その面積比はCH×CH:BC×BC、つまり正三角形FCHの面積:三角形ABCの面積=19:25となります。
したがって、求める面積は
  125×10/25×19/25
 =38cm2
となります。
(2)
(1)と同様にして解きます。
神戸女学院中学部2021年算数第6問(解答・解説)の図2
大きな正三角形は1辺の長さが4+5=9cmで、その面積を9×9=81とすると、三角形BCDの面積は4×5=20となり、三角形DCIの面積は81−20×3=21となります。
角度に記号をつけ、等しい辺にしるしをつける(省略)と、三角形BCDと三角形ACIが合同であることがわかり、(1)で述べた合同と合わせて考えると、HはAIの真ん中の点となり、三角形CIHの面積は、三角形BCDの面積の1/2、つまり三角形BCFの面積と等しくなります。
大きな正三角形の面積が81と考えたとき、三角形DIHの面積は三角形DIAの面積の半分、つまり1×4×1/2=2となり、HJ:JC=三角形DIHの面積:三角形DCIの面積=2:21となります。
したがって、求める面積は
  125×10/25×21/(2+21)
 =1050/23cm2
となります。



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