神戸女学院中学部1976年算数1日目第5問(解答・解説)
(1)
まず、1番目から3番目の条件に注目します。
弟だけいる人の人数を□人、弟も妹もいる人の人数を○人とします。
□+○=30
□=9の倍数
○=4の倍数
○も30も2の倍数だから、□も2の倍数となり、結局、□は18(2と9の最小公倍数)の倍数となります。 ←整数条件(倍数条件)を利用する問題は、女学院頻出です。
30以下の18の倍数は18しかないので、□=18と確定します。
したがって、弟だけいる人の人数は18人となります。
(2)
妹のいる人の人数を△人、弟も妹もいない人の人数を☆人とします。
18+△+☆=100→△+☆=100−18=82
△=12以上の7の倍数 ←(1)の結果から、30−18=12以上となりますね。
☆=一の位が6の数
となるから、一の位チェックを行うと、△の一の位は6となります。
結局、△は、12以上の7の倍数で、しかも、10で割ると6余る数となります。
あとは、書き出していけばいいでしょう。 ←△+4+10が7でも10でも割り切れることに気づけば、書き出さずに済みますが・・・
10で割ると6余る数は偶数だから、12以上の7の倍数(偶数だけ)を書き出します。
14(7×2)、28(7×4)、42(7×6)、56(7×8)、・・・
だから、12以上の7の倍数で、10で割ると6余る数の最小のものは、56で、以後、70(7と10の最小公倍数)毎に登場するので、100以下のものは56だけとなります。
したがって、△は56となり、妹のいる人の人数は56人となります。